まつみレディースクリニック三田

〒108-0014 東京都港区芝4丁目5-8 池藤ビル3階
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まつみレディースクリニック三田

不育症

Medical

不育症Medical

当院の患者様は不育症の治療で助成金を申請できます。(最大¥50000まで)
詳細はクリニックにてお尋ねください。また、お問い合わせフォームから無料メール相談が可能です。

不育症とは

妊娠をしても二回以上の流産や死産を繰り返して元気な赤ちゃんを授かることができない場合を不育症と呼びます。(子宮外妊娠や絨毛性疾患は含みません)
習慣(あるいは反復)流産とほぼ同じ意味ですが、不育症はより広い意味で用いられます。

流産の原因で最も多い原因は胎児の染色体異常で、流産のうち50~80%はこれによるものです。 ほとんどの流産は偶発的なものですが、これを繰り返す場合には母体側あるいは父親側あるいは両親に原因があることが多いです。

一般的に流産を3回以上繰り返す場合を習慣流産といい、検査をする場合が多いですが、2回流産を繰り返した場合(反復流産)に体系的な検査をすると半数くらいの患者さんに異常がみつかります。

胎児の染色体異常以外の原因としては子宮形態異常や甲状腺ホルモンやプロラクチンなどの異常(内分泌代謝異常)や免疫の異常(抗リン脂質抗体症候群など)、血液凝固異常(第Ⅻ因子欠乏、プロテインS欠乏、プロテインC欠乏)などがあります。
もちろん、母体側(あるいは父親側)の染色体異常も存在します。

私の立場では、不育症の治療においてもっとも大切なことは、TLC(tender loving care: テンダー・ラビング・ケア)といって、お母さんにストレスや不安がかからないように診療を行っていくことだと考えております。

当クリニックでは不育症に悩むご夫婦に対して原因の究明・適切な診断・治療を行っています。

※当院ではC.A.S(Cattele Anxiety Scale)を用いた診断をしています。

不育症診断の流れ

問診・診察・一般検査

  • 血液検査
  • (特殊血液検査)
  • 夫婦染色体検査
  • 超音波検査、子宮鏡検査
  • (必要に応じて)子宮卵管造影
  • MRI

結果の評価・診断・治療方針決定

※状態によって行わない検査がございます。

不育症の検査について

不育症の原因は多岐にわたっており、系統的なスクリーニング検査が必要です。

  • 一般検査
    血算、血液像、生化学
  • 子宮形態異常(子宮奇形、子宮腺筋症、粘膜下子宮筋腫、子宮腔癒着症など)
    超音波断層法、子宮鏡、子宮卵管造影、MRI
  • ※子宮鏡については不妊ドックの子宮鏡検査のところをご覧ください。
  • 内分泌代謝異常(プロラクチン、甲状腺機能、糖代謝異常など)
    プロラクチン
    甲状腺機能検査(TSH、FT4)、抗TPO抗体、抗サイログロブリン抗体
    空腹時血糖、HbA1c
  • 血液凝固異常:(血液凝固異常、血栓性素因)
    APTT、PT INR、第XII因子、Fibrinogen、アンチトロンビン、TAT、D-Dimer、Protein C(抗原)、Protein C(活性)、Protein S(抗原)、Protein S(活性)
  • 抗リン脂質抗体症候群:(最も検出頻度の高い項目です。自己免疫疾患のひとつです。)
    抗核抗体、LAC、抗カルジオリピン抗体 IgG、抗カルジオリピン抗体 IgM、抗β2GPI-IgG 抗体、抗PS抗体 IgG、抗PS抗体 IgM、抗プロトロンビン抗体
  • 免疫異常:①NK細胞活性②Th1/Th2細胞比
    染色体検査:G-band法、SNPマイクロアレイ解析検査
  • 染色体検査

子宮内フローラ検査

子宮内の環境(微量な細菌)を調べる検査です。
子宮内の細菌(細菌叢):子宮内フローラが乱れていた場合は、適切な抗生剤とサプリメントを服用することで正常な子宮内環境に近づけることができます。

乱れていた子宮内環境を正常にすることにより、いい受精卵が着床しない状態(着床不全)を是正することが出来ます。
当院では、これまでタイミング法や人工授精を行っても、妊娠に至らなかった不妊症や流産を繰り返す不育症の患者様に検査を推奨しております。

~料金~

1回目:¥44000 2回目:¥38000

子宮内フローラを正常化するサプリメントも当院で取り扱っております。

~料金~

ラクトフェリン(90粒入り)  ¥8100

ネオセルフ抗体検査

不育症の原因不明の女性のうち約20%が血栓症などの原因になるβ2GPIネオセルフ抗体が陽性で、不育症の原因やリスク因子であるとされています。
当院では、その抗体の有無を調べる検査です。

~料金~

¥35,000

不育症の治療について

  • 低用量アスピリン療法
    不育症の原因として血液凝固異常があります。この異常があると胎盤内に血栓ができ、血流が滞ってしまいます。「低用量アスピリン治療」は、過剰な血小板機能を抑制することによって、血栓を防ぐ治療です。バイアスピリンを、妊娠前の高温期から妊娠16~35週くらいまで服用します。
  • 低用量アスピリン・ヘパリン併用療法
    抗リン脂質抗体症候群(APS)の治療に用いられます。アスピリンは比較的副作用が少ないことから、可能であればアスピリン・ヘパリン併用療法が望ましいと考えられています。
  • 子宮内ステロイド洗浄療法(子宮内ステロイド洗浄治療)
    子宮内を直接ステロイド液で洗います。少量で高い抗炎症作用が得られます。難治性の着床障害の治療法です。
  • 支持的精神療法
    支持的精神療法とは、その人の悩みや辛さをそのまま支持する、100%味方になって話を聞く技法です。
  • ※当院ではC.A.S.( cattele Anxiety Scale)を用いた治療を行います。

当院は、不育症の診断と治療を東京大学産婦人科不育症診療グループや名古屋不育症専門の青木産婦人科などにコンサルトしながら、積極的に行っております。

開院してまだ3年ですが以下のような診療および研究実績が得られました。
まだまだ、これからのクリニックですが少しずつ実績を積み上げていきたいものです。

流産既往女性における抗リン脂質抗体と凝固線溶系との相関に関する検討―従来の抗リン脂質抗体とネオセルフ抗体との比較―

松見泰宇、藤井達也、永松健
第37回日本生殖免疫学会総会、高知、2022年(11月17日~11月19日)

Possible association of anti-β2-glycoprotein I/HLA-DR complex antibody with systemic hypercoagulation in patients with recurrent pregnancy loss (RPL).

Hirotaka Matsumi
the 74th Annual Congress of the Japan Society of Obstetrics and Gynecology, 福岡、2022年 8

『不育症患者におけるネオセルフ抗体の測定の意義について』

松見泰宇、吉野純佳、永松健
第4回日本不育症学会 名古屋、2022年6月

Successful prenatal genetic diagnosis for a pregnant woman with a history of repetitive pregnancies with chromosome 7-involving abnormalities.

Hirotaka Matsumi, Takeshi Nagamatsu, Tatsuya Fujii, Mikio Momoeda, Tomoyuki Fujii.
the 27th Asia Oceania Federation of Obstetrics and Gynecology, バリ(インドネシア)、 2022年 5月

Possible association of anti-beta2-glycoprotein I/HLA-DR complex antibody with systemic hypercoagulation and clinical outcomes of our clinic in patients with a history of recurrent pregnancy loss (RPL).

Hirotaka Matsumi and Takeshi Nagamatsu
the 27th Asia Oceania Federation of Obstetrics and Gynecology, バリ(インドネシア)、 2022年 5月

不育症カウンセリング外来ついて

不育症カウンセリング外来:月曜日12:00-13:00、17:00-18:00(院長)

  • お問い合わせメールから多くのご相談を受けておりますが、メール相談では十分対応できないことが増えています。主にこのご予約枠では他院での過去の検査・治療も含めて専門的な相談を行います。
  • 不育症カウンセリング外来のある月曜日の該当する時間は、不妊症および子宮鏡などの各種検査枠はありますが妊婦健診のご予約枠はありません。
  • ★臨床研究「不育症患者の子宮内フローラと同種免疫異常の関連性について」もご覧ください。
  • ★当院が先進医療施設(先進医療:子宮内細菌叢検査)の施設認定を受けました。
    8月1日より当院が関東信越厚生局より正式に先進医療施設(先進医療:子宮内細菌叢検査)の施設認定を受けました。子宮内細菌叢検査は子宮内に存在する細菌のバランスや量を調べることにより、慢性子宮内膜炎の有無やリスク、炎症の原因となる細菌の有無を明らかにする検査です。

当院が提供する不妊症や不育症および着床障害に対する知識と医療技術の精度・安全性を行政に評価していただきました。これから当院は不育症、不妊症の診断と治療に焦点を当てた医療をより一層強化していく方針です。
ご興味のある方は「先進医療」「子宮内細菌叢」あるいは「子宮内フローラ」についてのブログをご覧ください。ブログには便利な検索機能がついています。

難病指定医について
  • 当院院長が東京都「難病指定医」に認定されました。
  • 「難病」は医療費助成の対象です。
    産婦人科関連の「難病」としては「原発性抗リン脂質抗体症候群」や「全身性エリテマトーデス」に代表される免疫系疾患および循環器系疾患や骨・関節系疾患などがあげられます。
    免疫系疾患、特に「原発性抗リン脂質抗体症候群」は「不育症(習慣流産)」と関連があります。
  • 詳しくは厚生労働省の補助事業である難病医学研究財団が運営する「難病情報センター」のHPをご覧ください。