手術
手術
当院では、不妊治療・不育症の治療を行っているため、残念ながら流産となってしまった患者さんに対して、手術療法が必要となることがあります。
流産手術の場合は胎児の染色体を分析し、流産の原因を調査することができます(流死産絨毛・胎児組織染色体分析検査)。
これによって習慣流産や不育症の原因を調べることができます。
詳しくは、クリニックホームページの不育症の項目を参照して下さい。
日本では、母体保護法により母体保護法指定医でなければ人工妊娠中絶手術を行うことはできません。
院長は母体保護法指定医です。
妊娠6~9週の初期中絶が母体にかかるリスクも最も低く、この時期に手術を行うことが最も妥当とされています。
妊娠10週を過ぎますと胎児も大きくなってくるため、母体への負担も大きくなってきます。
当院は11週までの手術が可能です。
当院では11週以上の手術も可能ですが、その場合は医師の判断によります。
当院を受診をしていただいて、まずはご相談ください。
詳しくは、診療カレンダー、お知らせをご覧ください。
※原則的に1日1件です。
当院ではMVAシステムという手動式の吸引用子宮カテーテルを使用して手術を行います。
この方法は子宮内膜を傷つけにくいため癒着しにくく、後の妊娠への影響が少ないといわれている手術法です。
金属製のカニューレを用いた一般的な機械吸引での手術とは異なり、柔らかいプラスチック製のカニューレを用いているため、子宮口の開大が少なくて済みます。
そのため、子宮頚部への局所麻酔だけで行うこともできる安全な手術ですので短い時間でお帰り頂くことが可能です。
麻酔は静脈麻酔によって行う場合と局所麻酔で行う場合があります。
●MVAは安全に局所麻酔だけで行うことも可能です。
※静脈麻酔による方法と比べ手術時間が大幅に短縮され、患者さまの負担が軽減されます。静脈麻酔をご希望でない方は事前にドクターにご相談くださいませ。
※静脈麻酔をされる方は、手術開始の7時間前から絶食、手術開始の2時間前から絶飲をお願いいたします。
手術前に一度診察に来ていただき、子宮の状態やアレルギーの有無、感染症の検査、同意書、術前の注意事項について説明を行った後、手術日程を決めていきます。
手術当日は子宮口を拡張させる処置(前処置)をすることもあるために、手術がお昼の方は朝一番にご来院いただいて、手術が夕方の方はお昼にご来院をお願いいたします。処置は5分ほどで終わります。
※手術当日の前処置を行わずに手術することも可能です。
大きめのナプキン2個、替えの下着(お忘れの方は当院にてご購入いただけます。価格は1000円税込です。)
回復室のご用意はございますが、金庫がお部屋にはご用意がございません。各々で管理をお願いいたします。
ご家族は待合室まで可能です。
症状により追加の費用は発生する場合があります。
静脈麻酔は別途麻酔代が20,000円がかかります。
※初診時に全額費用のお支払いの方は部屋代を無料とさせていただきます。(当日手術の場合を除く)
※予約金としまして初診時に上記の総額の一部として30,000円いただいております。
手術費用は術前検査も含め、保険診療となります。
別途加算料金として、部屋代と静脈麻酔加算を頂きます。
※予約金としまして初診時に上記の総額の一部として30,000円いただいております。
当院では麻酔は全身麻酔・局所麻酔のみ、前処置あり・前処置なし、全ての方法を適切に選択して手術を受けられることができます。詳しくは受診されて院長にご相談ください。
絶対安静の必要はありませんが、帰宅後はゆっくりお休みください。
翌日からは無理をしなければ普段通りにお過ごしください。お仕事をお休みする必要はありません。
手術翌日又は翌々日にと術後1週間後に診察を行います。
ご都合により数日の前後は問題ありません。通常、これで診療終了となりますが、子宮の中に血液が多く残っている場合など、経過観察をする場合もあります。
※当日は入浴とシャワーは禁止です。
※翌日又は翌々日の診察にて、入浴・シャワー・性交渉についてはドクターが判断いたしますので、許可が出るまでは禁止です。
※お食事は夜よりお召し上がりいただけます。
※処方されたお薬は用法用量をお守りの上、お忘れなく服用をお願いいたします。
流死産・胎児組織染色体検査は当院で受診できます。
今後の妊娠に対する不安や恐怖を取り除く意味で、特に明らかな異常がないか検査を行うことができます。
胎児の組織の遺伝子を詳しく調べることができます。
慢性子宮内膜炎が抗菌薬の服用(内科的治療)で改善しない場合、細菌やウィルスの感染が関係しない可能性があります。その場合、炎症性の高い子宮内膜を人工的に掻爬する必要があります。子宮内膜掻爬術を行うとおよそ7割の慢性子宮内膜炎が改善し、その後およそ7割の女性が妊娠している。つまり手術をしたことにより、慢性子宮内膜炎の女性でもおよそ半数が妊娠しているとの報告もあります。
当院でもこれに相当する良好な臨床成績を残しています。