すっかり夏です。
マンションのベランダに干した洗濯物がすぐに乾き、気持ちも晴れます。
先週末は日本生殖医学会主催の2021年度生殖医療従事者講習会を受講しました。
日本生殖医学会では生殖医療における広い知識、練磨された技能と高い倫理性を備えた医師を養成し、更に生涯にわたる研修を推進することによって、生殖医療の水準を高めることを目的として、2002年に生殖医療従事者資格制度、生殖医療専門医制度を制定しています。
2006年にこれらの規約を改定し、第1回目の生殖医療専門医(Board certified by Japan Society for Reproductive Medicine)が認定を受けました。
わたしは2007年度に生殖医療専門医に認定されましたが、その当時は帝京大学溝口病院で講師として働いておりまして、同じ筆記試験会場には、聖路加国際病院の百枝幹雄副院長や杉山産婦人科・丸の内の許山浩司副院長などがいらっしゃいました。
講習会の内容は、
①生殖医療総論・トピック/生殖倫理・関係法規
②生殖遺伝/生殖免疫・感染症等
③女性生殖生理・生殖内分泌/一般治療各論(女性手術・不育症)
④男性生殖生理・生殖内分泌/一般治療各論(男性不妊)
⑤治療総論・検査・診断/一般治療各論(排卵誘発)
⑥一般治療最近の進歩/子宮内膜症
⑦生殖補助医療総論・管理/生殖補助医療最近の進歩
⑧生殖補助医療各論(体外受精/顕微授精)
から構成されていました。
今回の講習会に参加して無事、生殖医療専門医の資格も更新できました。
次回は、5年後に更新になります。
これからの5年間、1人でも多くのクリニックを受診してくださった不妊の患者さまと妊娠の喜びを分かち合い、クリニックをさらに不妊・不育症およびそこからつながる妊婦健診の診療内容に特化できるように、少しずつですが日々努力を積み重ねていきたいものです。
クリニックも診療開始時間が月曜日を除き、9時00分からに繰り上がりました。
さらに、午前診療では9時00分から9時30分まで、午後診療では水曜日と金曜日の18時00以降は不妊・不育症の患者さまのご予約枠のみになりました。
今後はさらに、着床不全(=着床障害)にもフォーカスした検査を導入する予定です。
次回「2021年度生殖医療従事者講習会(2)」では、講習会の内容をわかりやすく解説します。