皆さん、こんにちは。
看護スタッフです。
10月になり過ごしやすい日々が続いてますね。
皆さんはお家時間は何をして過ごしていらっしゃいますか。
わたしは撮り溜めたドラマをみて過ごしています。
「彼女はきれいだった」と「プロミスシンデレラ」がよかったです。
プロミスシンデレラは漫画が原作でおもしろいのでぜひ漫画も読んでいただければと思います!
今回は、最近当院でもはじめた子宮内フローラ検査についてお話したいと思います。
子宮内フローラ(子宮内細菌叢)とは…
これまで子宮内は無菌だと考えられていましたが、子宮内に善玉菌が存在することが分かり、善玉菌が少なくて子宮内フローラが乱れていると体外受精の結果が悪くなることがわかりました。
●子宮内に善玉菌が多い患者さんの集団
・妊娠率:70.6%
・妊娠継続率:58.8%
・生児獲得率:58.8%
●子宮内に善玉菌が少ない患者さんの集団
・妊娠率:33.3%
・妊娠継続率:13.3%
・生児獲得率:6.7%
上記のように子宮内の善玉菌の量によって妊娠率や流産率が大きく変わってくることが分かります。
子宮内フローラが乱れ雑菌が増えると子宮内で免疫が活性化し、受精した胚を異物として攻撃してしまう可能性が指摘されています。
つまり、善玉菌が少ないと雑菌によって免疫が活性化し、炎症反応が引き起こされ、着床障害に繋がったりや胎児を攻撃してしまう可能性があります。
妊娠率だけでなく、その後の妊娠継続率にも大きく関係しているということは、早期の妊娠・出産を望む場合は早めに検査をし、もし子宮内の細菌叢が乱れていたら治療をすることが大切だです。
子宮内フローラ検査は痛みはほぼなく5分程度です。
採取した検体に含まれる細菌のDNA配列を次世代シークエンサーを用いて解析します。
検査の結果、善玉菌が少なかったら、抗生剤による治療とあわせて、
・抗菌物質、ラクトフェリンの摂取
・生活習慣の改善
上記を行っていただくことで子宮内の環境を改善することができます。
不妊や流産の原因を発見できる手助けになればと思います。
ご興味があればスタッフにもお声がけ下さい。