長かった蔓延防止法も明けた3月23日の水曜日、研修医時代に大変お世話になった焼津市立総合病院の成高和稔産婦人科長に、遅くなりましたが開業のご挨拶をしに静岡に向かいました。

 

焼津市は静岡県にある西に藤枝市、大井川を挟んで島田市にも接する焼津漁港が有名な都市です。

焼津漁港では、主にカツオ・マグロが水揚げされていますが、シラスや駿河湾でしか漁獲できないサクラエビも水揚げされています。

 

私が焼津市立総合病院にお世話になったのは、東京大学での産婦人科研修医が終わり、続く麻酔科研修明けの1年間になります。

 

産婦人科医としての研修で一番初めに学ぶのは、分娩管理です。

当時は、焼津市立総合病院は東京大学産婦人科の講師以上のスタッフの先生方が毎週金曜日に診療のお手伝いにいらっしゃる病院でした。

堤治山王病院名誉院長や愛育病院から昭和大学産婦人科にご栄転された故岡井崇産婦人科教授などにも双胎妊娠の管理、骨盤位分娩、帝王切開術など有難いことに直接的なご指導を賜ったものでした。

 

スタッフの先生が外勤でいらっしゃる金曜日の一番の楽しみは、分娩進行中の患者さまがいない場合に限りましたが、当時の常勤4人と焼津でご開業されている前田産科婦人科医院の前田津紀夫院長先生と総勢6人での夕食でした。

 

蔓延防止法も明けて今年度初めて都内からの旅となりましたが、浜松から板倉称先生も来てくださって成高部長と3人での会食となりました。

成高先生はとても面倒見がよく、臨床以外にも論文指導もしていただいたり、ご自宅のお庭でのバーベキューパーティーなど楽しい思い出が多いです。

板倉先生は焼津での研修時代、最もお世話になった浜松医科大学ご出身の先生です。

現在は静岡市役所で働かれていまして、こちらのお話も大変勉強になりました。

3人で30年ぶりの会食でしたが、初心に帰り、今年一番笑えたとても楽しいひとときでした。

磯自慢、美味しかったです。

 

今回残念ながら参加されなかった前田先生は、出身地も同じ関西、灘高校の先輩です。

前田先生は卓球をされますが、卓球はテーブルテニスとも呼ぶ、タマの週末に細々と続けているテニスと似ている球技です。

 

日本産婦人科医会の副会長をされている多忙な前田先生のご予定に合わせての今回の企画でした。

急な公務が入り欠席となるが、代わりに東京に来るついでにクリニックを見に来てくださるとの電話連絡を2日前にいただき、

「医局は暖かいなあ。」

と思いました。

 

タマタマ、23日水曜日当日は東京大学産婦人科のセミオープン登録施設の会議があり、静岡県焼津市からオンラインで参加しました。

演題の中では、永松健准教授のNIPTについての解説が勉強になりました。

実は、永松先生も前田先生や私と同じ高校出身で、しかも同じテニス部です。

 

同窓として恥ずかしくないように、これからも外来診療だけにはなりますが、地域の周産期医療に少しでも貢献したいものです。