13日水曜日は文京区、御茶ノ水ソラシティカンフェランスセンターにて子宮内膜症の学会でした。
東京大学の大須賀主任教授が座長されるセッションがあるとのことで、雨の中じめじめとして蒸し暑い中、「The 6th Tokyo Conference of Endometriosis and Uterine Disorders (TEUD) 」、(TEUD=子宮内膜症と子宮の病気)に参加してきました。
前半のセッションは「月経困難症・子宮内膜症患者の”痛み”について改めて考える」という演題で座長は東京大学の平池修准教授でした。
前半の演題の3人の先生方の話をまとめますと、
①、子宮内膜症による症状により女性のQOLは損なわれ、社会活動や精神状態にも支障をきたし、日本における1年間の経済損失はおよそ4000億円であり、
②、例えば、深部子宮内膜症や稀少部位子宮内膜症のひとつである直腸子宮内膜症は、典型的な子宮内膜症の病態の子宮内膜症性嚢胞とは異なる病状を示すが、ひとりひとりの患者さんにその病状と治療のゴールを設定して正しく説明する医師のスキルが必要で、
③、東京都では2023年度から高校まで医療費が無償化になるが、特にコロナ禍で増加した経済的に困窮し生理用品が買えない方を対象に生理用品が無償で提供されている。
という内容でした。
後半のセッションの演題は「性ステロイドホルモンから子宮内膜症について考える」という演題で、京都府立医科大学森泰輔教授のご講演で、大変勉強になりました。
こちらの講演の内容は後編で解説致します。
大須賀穣東京大学主任教授は後半のセッション座長でしたが、久しぶりにご挨拶もできまして、とてもうれしかったです。
木曜日の診療がありますのでそうそうに帰宅致しましたが、大変有意義な1日でした。
コロナの新しい変異株が増えてきまして、当院では低用量ピル(LEP製剤)の処方は主にオンライン診療で行ってまいりたいと思います。
初診では対面による超音波による診察や問診がありますが、再診からはオンライン診療による処方のみとなります。
詳しくは、メール相談にてお問い合わせください。