新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、皆様素敵な年末年始をお過ごしになられたでしょうか。
今年は数年ぶりにコロナ禍の移動規制がない正月であり、久しぶりに実家に帰って祖父母や親戚とお会いできた方もたくさんいらっしゃると思います。
一方で、年末年始の救急搬送及び医療機関の逼迫が問題となっていたことも事実です。
実は、私の母親(現在同居しておらず年末年始会えていません)が年始の深夜時間帯にコロナウイルスに罹患し、重症化して救急車で搬送されました。
具体的な症状としては呼吸困難になり脈拍が不整となったのです。
その場に居合わせた妹が救急車を呼んでくれ命に別状もなく翌日帰宅したのですが、その時の心境たるや離れて暮らしていると、状況が想像でしか理解できないため、余計に不安な心持でした。
コロナウイルスの一般的な症状として、のどの痛み、咳、痰や鼻水があげられますが、母親が呼吸困難に陥った原因は、
①:空気の通り道に痰があり、呼吸時の起動抵抗が増加するため、
②:肺の中に空気が入らなくなる無気肺という症状を起こし、酸素化能が低下すること
だそうです。
母親も、これについて痰が空気の気管を塞いで呼吸が正常にできず死を覚悟したほど苦しかった、と言及していました。
私が母親の体験談を踏まえて考えたのは、高齢者にとってのコロナウイルス罹患がいかに危険であるかです。
数値上高齢者の重症化率は、30歳代と比較して、90歳代で78倍、80歳代で71倍、60歳代で47倍と言われます。
高齢者は、通常時でも呼吸に不都合を抱えている者が多いです。
例えば私の祖父は嚥下障碍を有しており食道と器官と使い分けるための「弁」が上手に機能せず、食事中に飲み込んだ食べ物が誤って肺に入らないように注意しています。
すなわち、日常生活においても、異物が肺や器官を塞いで死に至るリスクと隣り合わせでした。
同様あるいはさらに深刻なリスクを抱える高齢者は少なくないと思われます。
従って、仮に高齢者がコロナ重症となった場合、痰を喉元で上手にコントロールできず、痰が肺や器官を塞いで呼吸困難に陥る可能性は非常に高いと思われます。
最近、コロナによる死者数も増加してきていますし、コロナだけでなくインフルエンザの数年ぶりの流行も相まって、注意が必要な時期だと思います。
確かに、コロナウイルスが2類感染症から5類感染症に位置づけが変更となったことから、行動制限の解除が進みかつての日常に回帰しつつあるとは言えます。
しかし、まだまだ感染リスクと隣り合わせにあることに変わりはありません。
自身の体調管理には自分及び身近な高齢者の健康維持という意義が伴うこと、自身の行動が大切な親族の高齢者の命を握っている可能性があることを意識しつつ、2023年も挑戦や出会いを大切にし、自身の夢に向かって邁進していきたい所存であります。