こんにちは、事務スタッフです。
先日、院長先生と一緒に東京大学生殖内分泌研究会のWEBセミナーに参加しました。
開会のあいさつは、東京大学医学部産科婦人科学教室同窓会会長の大須賀先生でした。
専門的な難しいお話ではありましたが、その中で国立国際医療研究センター病院産婦人科の先生の
「Clomifene不応性のPCOSに対するレトロゾールの有効性」
のお話に興味を持ちました。
というのも、先頃院長先生の学会発表のお手伝いをさせていただいた際にPCOSについてのデータ入力をしたことやフェマーラは当クリニックでもよく処方しているためです。
院長先生の話では、3年前から第一選択で処方されているとのことでした。
今回のお話を分かる範囲でまとめました。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は両側卵巣の多嚢胞性腫大に何らかの月経異常、不妊を伴い、内分泌検査でLH高値を特徴とする内分泌疾患をいいます。
PCOSで挙児希望のある患者に対する排卵誘発治療の第一選択は、これまではクロミフェン(クロミッド)でしたが、現在はレトロゾール(フェマーラ)も使うようになっています。
フェマーラは2022年より、
①生殖補助医療における調節卵巣刺激、
②PCOSにおける排卵誘発、
③原因不明不妊における排卵誘発
に対し保険適用となりました。
従来のクロミッドによる排卵誘発で不応性であった患者に対し、フェマーラを使用し妊娠に至った症例が発表されていました。
今回のWEBセミナーで、PCOSに対するフェマーラの有効性についての理解を深めることができました。
休診日の水曜日は院長先生と一緒に保険請求と不妊治療の勉強ができました。