女性医療フォーラムの後半の講演の続きです。
LDLコレステロール(=悪玉コレステロール)の値を下げる新しい薬、で登場した「PCSK9」の説明からでした。
PCSK9 はLDL受容体分解促進タンパク質といって、肝細胞表面にあるLDL受容体(LDLが引っ付く部分)の分解を促進する酵素です。
PCSK9の阻害剤(作用を阻害する薬)によりLDL受容体(受容体=レセプター)の分解が妨げられるため(LDLが受容体に引っ付く機会が増えるので)、LDLコレステロール(=LDLとコレステロールの複合体)の肝臓への取り込みが増加して、(肝臓で)分解されて結果的に(高かった血液中の)LDLコレステロールの値が下がる(高脂血症=脂質異常症が治る。)。
可能な限り、注釈を()でつけてみましたが、むしろ読みにくかったでしょうか。
折角の機会なので、頑張って会場から演者の寺本民生先生に質問しましたところ、丁寧にご回答くださいまして「加齢とLDL受容体の発現量(=数)と脂質異常症、更年期とホルモン補充療法」に関する理解も深まりました。
ありがとうございました。
座長の吉村泰典先生も大変お疲れさまでした。
そろそろ、女性医療フォーラムで学んだ講演の紹介は終わりです。