先日はセミオープン登録させていただいている愛育病院にて連携施設の会合がありました。
およそ30施設、9階の会議室で多くの先生、看護スタッフ、事務スタッフが集まった大がかりな会でした。
外来終了時間を早めに設定していましたが、雨の中の参加になってしまいました。
多くの発表がありましたが、産褥期うつ病をテーマにした講演が最も興味が持てました。
演者は、虎ノ門病院精神科の大前晋先生、わかりやすい発表でした。
一般的には、「産褥期うつ(病)」という専門用語より「マタニティーブルー」といった方が聞きなれている言葉です。
憂鬱状態は、①現実的不幸、悲しみ②パーソナリティー(=人柄)とその人を取り巻く環境のミスマッチによる抑うつ神経症③精神疾患としてのうつ病、の3つに分類することができる。
特に、残念なことに、産後に新生児の死亡や何らかの障害が残ったりする場合、あるいは、子育てのバックアップの不備などといった環境要因でも、マタニティーブルーは起こることがある。
睡眠導入剤、抗不安薬、抗うつ薬などの薬物療法や認知行動療法が必要なケースもあるが短期間で成果を上げるわけではない。
とのお話でした。
最後尾の席から、適応障害と抑うつ神経症に関する質問をさせていただきましたところ、丁寧にご回答くださいましてありがたかったです。
中林正雄総合母子保健センター所長、安達知子病院長、山下隆博副院長はじめ、愛育病院の地域医療連携室の方々にもご挨拶ができまして、伺えてよかったです。