シンポジウム2の「妊孕性改善と生児獲得を目指したpreconseption care(プレコンセプションケア) 」で発表された、「不育症とビタミンD」の講演の紹介の続きです。
不育症の方は(着床部位の微小血栓により)赤ちゃんへの血流が減り、流産に至る。
ビタミンDは炎症を抑制する。
ホモシステイン(HCY)は炎症を促進し、ビタミンDと逆相関している。
という話をしました。
今回はホモシステイン(HCY)の話です。
講演の後半部分は、①血栓形成に関与するホモシステイン(HCY)と②ホモシステインの蓄積に関わる酵素の異常の話でした。
シンポジウムの後半部分の内容をとてもわかりやすく書くと、
不育症の方は酵素の作用が弱いためホモシステイン(HCY)がたまり、着床部位で微小血栓が形成されて流産に至る。
です。
付け足しですが、ホモシステインの代謝(生体内で物質が変化すること)には、葉酸(や、ビタミンB6やB12)が関与しています。
次回は最終回で、②の部分を少し説明します。