第2回アジア生殖免疫学会学術講演会の参加報告の続きです。
シリーズ3回目になりました。
当院からの発表は以下の演題です。
Relationship between Uterine Microbiota and NK Cell Activity and Complement Consumption in Infertile Patients with Implantation Failure.
わかりやすく、端的に説明するとこの発表は不育症および着床不全不妊症の患者さんを対象とした子宮内フローラとNK細胞活性と慢性炎症の関係についての発表です。
これまでの子宮内フローラ(=子宮内細菌叢)で行われていた発表は、子宮内フローラの結果と体外受精の臨床成績との相関関係について検討した内容で、子宮内フローラと生体のバイオ―マーカーとの相関を検討したという点では、革新的で世界初の発表になります。
発表内容については、他の先生方の発表と合わせてゆっくりご紹介していきたいと思います。
ちなみに、アジア生殖免疫学会学術講演会で日本から演題がOral Presentation として採用されたのは、全て不育症や生殖免疫学を専門に研究している国立および私立大学の研究機関7施設(国際医療福祉大学・東京大学・名古屋市立大学・日本医科大学・日本大学・兵庫医科大学・成育医療研究センター)と開業医は当院だけの日本からは合わせて8施設からなる構成でした。
ガラ―ディナーでは、右隣りが今年の日本生殖免疫学会学術集会長の富山大学中島教授、左隣りが日本医科大学桑原教授という絶好のポジションで、とても楽しい晩餐となりました。
当院は、これから不育症および流産既往不妊症や着床不全不妊症、婦人科がん、妊婦健診以外に加えて、予防医療および新規医療の開発・エビデンスの構築にも重点をおいて診療を行っていく予定ですので、宜しくお願い致します。