還暦を迎えました。
2018年12月3日、港区でクリニックを立ち上げ、患者さんひとりひとりと向き合いながら、小さなクリニックでもできる範囲で医療の進歩に貢献したいという思いで歩んできました。
昨年は体調を崩し、安静にして診療行為を控えるよう医師から指示を受けた時期もありました。そのような状況でも、ひとりでクリニックの片づけを進めながら過ごした日々は、今も大切な記憶として心に残っています。
すでに演題が採択されていた国際学会で発表するため中国・深圳にも渡航し、新たな出会いにも恵まれました。人生で初めて訪れた深圳は暖かく、日本だけでなく韓国の仲間とともに、中国が急速に進歩するエネルギーを肌で感じ、大きな刺激を受けました。
また、知人に誘われベトナムを訪れた際には、ホーチミン市にある ”War Remnants Museum(戦争証跡博物館)”を見学し、独立記念パレードやともに囲んだ食卓も忘れがたい思い出となりました。
不育症や着床不全で悩まれていた方が、無事に生まれたお子さんとともに挨拶に来てくださることもあり、その時間は私にとって何よりの励ましでした。
拠点を関西に移し、慢性疾患に対する医療や訪問診療といった、これまでとは全く異なる分野を見学し、現場を内側から知ることで多くの気づきを得ることができました。
これからは「Matsumi Life Consultation」という相談室を通じて、医療と社会をつなぐ新しい挑戦を続けていきます。併せて株式会社「M Life Creation」を設立し、健康相談室とともに育てていくことを次の目標としています。
日本の医療制度は保険制度と強く結びついており、優れた面がある一方で多くの制約があることも実感してきました。今後は新しく立ち上げた仕組みを通じて、より柔軟に人々の健康に寄り添える形を模索していきたいと考えています。
これまで先進的な医療につながる臨床研究はすべて私費で続けてきました。学術活動を通じて出会った仲間たちと連携しながら、日本のヘルスケアリテラシーの向上に少しでも貢献できればと思っています。
これからも学びを大切にし、人生を一歩一歩、前向きに進んでいきます。
ここまで支えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
とりわけ、健康面でお力添えくださった東大病院の皆さま、精神的に支えてくれた鉄門クラブ同期の仲間、多大なご支援を賜りました母校の諸先輩方・同期の皆さまには、本当に助けられました。
これからのテーマは、何よりも健康第一。
無理をせず自分のペースで、感謝の気持ちを忘れずに。
少し視野を広げて医療と社会に貢献できる形も探しながら、静かに、そして前向きに歩んでいきたいと思います。

