クリムト展に行ってきました。
六本木、国立新美術館(THE NATIONAL ART CENTER TOKYO)です。
正確には、日本とオーストリア外交樹立150周年記念、「ウィーン・モダン クリムト、シーレ世紀末への道(Vienna on the Path to Modernism)」という展覧会でした。
グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)は19世紀末のウィーン(Vienna)の画家で、今年は没後100年になります。
わたしは、美術を楽しむことには慣れていなく(音楽は少しずつ楽しめるようになりましたが)、今回は友人の勧めでチャレンジです。
ちなみに、ウィーン出身の音楽家としては、シューベルト(Schubert)やヨハン・シュトラウス2世(Johann Strauss Jr.)が有名です。
前半のシューベルトの夜会を描いた絵画の中の紳士淑女たちは、オシャレに着飾って音楽とアルコールを楽しんでいました。
ヨハン・シュトラウス2世は「ワルツの王」と呼ばれており、ビーダーマイヤー(Biedermeier: 実直な人間を意味する単語だそうです)時代のダンスからワルツというジャンルを作り上げたそうです。
ナレーションのバックで流れていた「美しき青きドナウ」、ゆったりしていて、平日の美術館の落ち着いた雰囲気に似合っていました。
後半では、クリムトの絵画がいくつか展示してありました。
クリムトは、初期には伝統を踏まえて作品を創作しましたが、その後、作風が変わり「ウィーン分離派(Vienna Secession)」という会派を作りました。
甘美な女性像の絵が多かったですが、水彩画ならではの「ぼかし」で大気の移り変わりの空気感を表していた風景画も良かったです。
どの絵も、それぞれの良さがありましたが、「愛」という名前の絵が最も印象深かったです。
希望に満ちたカップルとその背後に亡霊が暗闇の中でぼんやりと描かれていました。
わたしは、絵(美術)に関する感性はまだまだ真っ白ですが、positiveに考えると伸びしろが大きいということで、これから少しずつ成長していきたいものです。