昨日は東京医科大学の新病院開院に伴う病診連携の会に参加してきました。
東京医科大学の新病院建設は「100周年記念事業」として行われたとのことです。
新病院はとても清潔で9階の講堂は広く、関係する先生方が沢山出席されていました。
わたしは外来終了後、三田から遅れての参加になりまして、前半の久慈直昭教授のご講演に関しては最後の数枚のスライドのみの聴講です。
座長は杉山産婦人科 新宿の杉山力一理事長で、貴重なスライドはHIV陽性の男性についての生殖医療に関するものでした。
後半の西洋孝教授のご講演は、子宮内膜症、子宮腺筋症と子宮筋腫に関して。
演題は「当院におけるEUD(子宮内膜症および良性子宮疾患)の治療について」です。
ちなみに、子宮内膜症(Endometriosis)と子宮筋腫、子宮腺筋症を合わせた子宮の病気(Uterine Disorder)を合わせてEUDと呼びます。
講演は子宮内膜症、子宮腺筋症に関する臨床指針が統計的な臨床研究も交えてサマライズされており、アカデミックな内容でした。
東京医科大学産婦人科の西教授とは、わたしが留学帰りに埼玉医科大学に特別研究員としてお世話になっていたときに、四校会という研究会で4人で一緒に研究発表をしたのを覚えています。
研究発表会を構成する四校会を意味する4つの大学には、東京医大と埼玉医大が含まれています。
講演会終了後、懇親会にて久慈先生に久しぶりのご挨拶を兼ねて質問し、ホモセクシャルのカップルの方がHIVウィルスが感染しやすい理由を組織学的に(=細胞の形態と性質から)伺いまして大変興味深かったです。
随分と年月が経ちましてゆっくりお話するのは大変お久しぶりでしたが、西教授もわたしのことを覚えていてくださり、大変うれしく思いました。
開業前に、東京医大の分子病理学教室と共同研究し台湾のアジア子宮内膜症会議で発表した研究(業績学会発表および2018年9月ごろの台湾のブログ参照)の話にも花が咲き、「どんどんやってください。」との暖かいお言葉をいただきました。
将来、西教授の臨床研究などにもエントリーさせていただけるような最新の産婦人科診療ガイドラインに従った適切な医療を提供しているクリニックであり続けたいものです。
留学帰りに帝京溝口病院にいたころに少しお付き合いしていただいた杉山先生とも、不妊治療や妊婦さんのご紹介に関してお話が出来まして、大変有意義な講演会でした。
東京医科大学産婦人科は腹腔鏡下手術で有名な病院で、新たに医療連携を構築し手術が必要な患者さまのご紹介もできることとなりました。