院長先生の3月の英語ブログは口についてでした。
今日は口についての興味深い記事をご紹介します。
先日イタリアの女性の口腔内から睫毛のような毛が何本も生えたという記事を読みました。
写真も掲載されていて、睫毛よりもやや太く、長いという印象を受けました。
以前は歯科で勤務しておりました時にインプラント手術はもちろん、様々な外科のアシストをしてまいりましたが、これは初めての外科処置の症例でとても興味深かったです。
この症例は睫毛のような毛を抜くだけということでは終わらず、ホルモン検査も平行したということです。
ホルモン検査の結果、なんと婦人科疾患のひとつである多嚢胞性卵巣症候群ということが分かりました。
多嚢胞性卵巣症候群では多毛症がよくみられます。
しかしながら口腔内は珍しい症例だそうです。
これは若い女性では初めての症例で、これ以降は5例しか報告されていないそうです。
ホルモンバランスを安定させるために経口避妊薬(ピル)を4ヶ月処方してを正常に回復したそうですが、経口避妊薬の服用をやめて6年後には以前より多い範囲で、首にまで発毛したそうです。
これからの近未来で、より強化される医療連携体制の大切さや、女性にとっての婦人科の役割に深く感慨を持った記事でした。