みなさん、こんにちは。
今回は妊娠中の腰痛についてお話させていただきます。
妊娠後期になると大きくなったお腹で重心が前に傾き、バランスを取るために自然と腰を沿った姿勢になることから腰の筋肉や靭帯に負荷がかかり腰痛が生じます。
しかし、妊娠初期でも腰痛が生じる方がいます。
これは妊娠中に分泌される「リラキシン」というホルモンが関係しているともいわれてます。
そもそも、骨盤とはいくつかの骨が組み合わさってできています。
その骨と骨と繋いでる部分を関節といい、骨盤には仙腸関節・股関節・恥骨結合があります。
「リラキシン」はこれらの関節を作っている結合組織や靭帯を緩めて、赤ちゃんが骨盤内を通りやすくなるようにする働きがあります。
この働きは妊娠初期から始まり、骨盤が緩むと緩んだ関節を支えようと腰の緊張が強まり腰痛を起こします。
なかには、足の付け根や恥骨あたりが痛む方もいます。
対策としては、
①骨盤の周りを腹帯や骨盤ベルトで支えるように巻く(普通のベルトの位置よりだいぶ下の位置です)
②冷えないよう大きめのショーツを履いたり出来るだけ湯船に浸かり血行を良くする
③適度な運動で筋肉を動かし緊張をほぐす
が挙げられます。
妊娠初期とお腹が大きくなってからの腰痛は原因が異なります。
足の付け根や恥骨が痛いと日常生活がつらいかもしれませんが、身体を温めたり少し身体を動かしたりして過ごしましょう。