まつみレディースクリニック三田では抗加齢医療にも力を入れていこうと考えていますが、とりあえずは、広い意味でアンチエイジングの効果が期待される医薬品を用いた薬物療法を行っていく予定です。具体的には①プラセンタエキス②ビタミン(マルチビタミン、ビタミンB1、ビタミンB6)などを考えています。
プラセンタエキスは胎盤に含まれる成分(各種必須アミノ酸、ビタミン類、酵素などの生理活性物質)を抽出したものです。これらの成分は組織の細胞を刺激(活性化)して、新陳代謝を盛んにします。具体的な効果としては①更年期障害の諸症状の改善②疲労回復作用および③美肌・美白(肌荒れ、シミ、シワ、くすみなどの改善)が期待出来ます。
ビタミン類の需要が増え、食事からの摂取で足りない場合(妊産婦、授乳婦あるいは消耗性疾患にかかっているとき)は、複数のビタミンを配合した点滴をすることで体内でのビタミン不足を補い、神経系の機能や皮膚への効果が期待できます。
いわゆる「ニンニク注射」は、特にビタミンB1を補うものです。ビタミンB1には、摂取した糖質を分解し身体や脳が活動するのに必要なエネルギーに変換したり、疲労したときに蓄積する乳酸を除去する作用があり、疲労回復・体質改善が期待できます。
神経伝達物質はアミノ酸から合成されますが、ビタミンB6はこれらの神経伝達物質の合成を促進する作用があります。月経前症候群(PMS)の症状を緩和することが期待できます。