皆さん、こんにちは!受付スタッフです。
6月になり、汗ばむ日も多くなりましたね。
すっかり日も長くなり、好きなことをできる時間も増えたような気がしてしまいます(笑)
そんなときには読書を楽しんではいかがでしょうか。
皆さんは恩田陸さんという作家をご存じですか?
2017年に「蜜蜂と遠雷」で第156回直木三十五賞を受賞したことで、ご存じの方も多いかと思います。
「夜のピクニック」も有名ですよね。
「蜜蜂と遠雷」を読まれた方は驚かれると思いますが、実は恩田陸さんはヒューマンホラーと申しますか、人間の狂気を題材にした本を非常にたくさん書いていらっしゃいます。
私はホラーは苦手なのですが、ヒューマンホラーは好んでよく読みます。
中でも恩田陸さんの作品は、読んでいると日夜問わず背筋が寒くなるくらい不気味で引き込まれるのですが、
女性ならではの題材や表現のセンスによって美しさすら感じるのでとても好きです。
そこで本日は「夏に読みたい恩田陸・勝手にBEST3」を紹介します(笑)
第3位 「チョコレートコスモス」
演劇の世界を描いたお話です。
何かを極めようとする人の狂気は、時として凄まじいものになります。
特に「演技」というのは、自分とは違う「何か」になるものなので、非常に精神力を使うものなのです。
私は中高6年間演劇部だったので、
「自分とは違う人間になる」ということがどれほど疲れるか、
とてもよく分かります…。
「人間」ならまだいい方で、演題によっては「動物」だったり「概念」だったりします…(笑)
演劇の奥深さや演じる者の凄みが、臨場感たっぷりに描かれており、演劇に興味のない人でも引き込まれること間違いなしです!
第2位「光の帝国 常野物語」
特殊な力を持つ民族のお話です。
舞台は現代の日本なので、
「実際どこかにこういった民族が存在していても不思議ではないな」
と不気味ながらに期待してしまいます。
恩田陸さんは比較的、人間の狂気を描くことが多いですが、この小説に関しては日本の言い伝えなどの要素が強いです。
第1位「三月は深き紅の淵を」
4部構成の長編小説です。
4部はそれぞれ登場人物も舞台も異なるのですが、「ある本を巡る物語」という共通したテーマがあります。
読み進めていくうちに
「あれ?作中に出てくるこの本って…」
と不思議な錯覚に陥ります。
細かくお話しすると、このトリックが分かった時の感動が薄れてしまうので…。
とにかく読んでみてください…(笑)
以上!「夏に読みたい恩田陸・勝手にBEST3」でした!
恩田陸さんの美しいヒューマンホラーで涼しい初夏をお過ごしください♪