妊娠中の食事:スタッフブログ(165)|まつみレディースクリニック|港区・田町・浜松町の産科・婦人科・不妊|女医在籍

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妊娠中の食事:スタッフブログ(165)

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みなさん、こんにちは。

助産師スタッフです。

 

以前、当院インスタグラムで妊婦が生魚を食べるときの注意点をお話させていただきましたが、妊娠中は魚を極端に沢山食べるといった偏った食べ方をすることで、水銀が体内に取り込まれ、蓄積するため胎児へ影響を考えなくてはならない場合があります。

サケやサバ、サンマ、カツオ、アジは安心して食べられる魚のため食事に取り入れると良いでしょう。

ミナミマグロやクロマグロといったマグロやメカジキ、キンメダイなどは注意が必要なため、お刺身で食べる場合、一人前を1週間に1〜2回程度にしましょう。

 

しかし、サケやサバ、サンマ、カツオ、アジなどの魚は、水銀の注意は必要ではないですが、アニサキスには気をつける必要があります。

アニサキスは、魚に寄生するアニサキス幼虫が、人の胃壁や腸壁に潜り込んで発症します。

食後数時間〜十数時間でみぞおちの痛みや嘔吐、悪寒といった症状が現れると言われています。

予防法としては、家庭用冷凍庫だと48時間冷凍をしてから魚を調理したり、70℃以上で加熱調理したりする、よく噛む(アニサキスは刺激に弱く傷がつくとすぐ死んでしまうため)ことが大切です。

 

さらに、妊娠中気をつけた方がいい食品として、生ハムやローストビーフ、ブルーチーズなどがよく挙げられます。

それはリステリア・モノサイトゲネスという、菌が原因で発生する食中毒があり、加熱せずにそのまま食べられるチーズなどの乳製品や生ハム、肉や魚のパテ、スモークサーモンなどは避ける必要があります。

感染した際の症状の現れ方には個人差がありますが、妊娠中に感染すると胎児に悪い影響を与えることがあります。

リステリア菌による食中毒を防ぐためには、食品を十分に加熱をしてから食べることの他、期限内に食べきるようにしたり、開封後は速やかに消費をしたりすることが大切です。

また、リステリア菌は塩分にも強く、冷蔵庫の中でも増殖してしまいます。

私もやりがちですが、

「冷蔵庫に入れてるから大丈夫」

と冷蔵庫を過信しすぎないことも大切ですね。

包丁やまな板などの調理器具は生肉用と野菜用とで分けるようにしましょう。