今年の夏は、新型コロナ肺炎の患者さんが増えているということで、旅行は自粛。
振り返ってみると、2018年は開業準備で忙しく2019年はスタッフの採用面接や雑務に追われ、夏休みの旅行はまたの機会のお楽しみ。
今年は続けて3年目で、帰省するでもなく都内でゆっくり過ごすことになりました。
夏らしいことが何かしたく、近くのホテルの花火付き宿泊プランというのを見付け、芝公園で花火を楽しみました。
花火は、火薬と金属の粉末を混ぜて包んだものに火を付け、燃焼・破裂するときの音や火花の色・形などを楽しむものですが、花火の色は金属の炎色反応によるものです。
この炎色反応は金属の種類に固有のもので、高校生の頃に銅は緑、カルシウムはオレンジ、ナトリウムは黄色などいろいろと覚えたものです。
スターマインやナイアガラなどの大がかりな仕掛け花火も迫力がありますが、わたしはねずみ花火や線香花火も嫌いではありません。
特に、線香花火が燃え尽きる最後に丸くなった火薬の玉が小さな火花を散らすのはとても情緒があります。
クリニックから近くの芝公園からは、思いのほか早く動く雲が浮かぶ夜空に東京タワーが鮮明に輝いておりました。
あたりを見渡すと増上寺の隣には、東京慈恵会医科大学病院の文字も浮かんでいます。
線香花火のパチパチする音とチカチカする火花をぼんやりと眺めていると、リラックスすることが出来ます。
日中の蒸し暑さと比べてかなり涼しくなった夜空のした、生暖かい風を感じながら芝生に座り、
「来年こそは夏季休暇で旅行ができればいいな。」
と思った夏の夜でした。