10月より月曜日の外来を担当させていただいている上原と申します。
小中高と港区の女子校で過ごし(田町駅行きのバスで通学していました)、大学は、文京区千駄木にある日本医科大学を卒業しました。
思春期、妊娠出産、更年期など女性の一生に寄り添うところに魅力を感じ、産婦人科を志しました。
今回ご縁あって、まつみレディースクリニック三田でお世話になることになりました。
今日は少し産婦人科の専門医について書きたいと思います。
医学部を卒業すると、2年間の初期研修を終えた後、志望する専門科の研修を行うことになります。
この専門研修は大学病院や総合病院などのいわゆる大病院で行うことが多いです。
私は先日ドクターブログを担当された、香川秀之先生が勤務されている関東労災病院等で研修を行いました。
専門研修では、産婦人科医としての知識や態度、技能を身に付けるための目標が定められていて(たとえば帝王切開を何症例以上経験するなど)、その目標を達成すべく複数の施設で一定期間研修を行います。
その上で、書類審査、筆記試験と面接試験からなる専門医試験をクリアすると産婦人科専門医になることができます。
先ほども書いたように、専門研修は大病院で行われることが多いです。
研修医を指導する医師や環境が整い、手術が必要な患者さんなどを含む多くの患者さんが集まりやすいからです。
一方、クリニックはいらっしゃる患者さんの症状やご希望が大病院とは違ったり、大病院よりも身近な存在であり、お一人お一人の患者さんのお話をゆっくり伺う時間が取りやすかったりします。
このようなクリニックでの診療も経験しなければならないはずですが、クリニックでの診療の経験は少なくなりがちです。
そのため、今こちらのクリニックで、まつみ先生と一緒に診療を行い、経験の幅を広げさせていただいており、ありがたいです。
話は変わりますが、今年女の子を授かりました。
産婦人科医として人並み(?)に、出産にはそれなりに立ち会ってきたつもりです。
だからといってはなんですが、
「自然分娩もなんとかなるだろう」
と、たかをくくっていたところ、実際に自分のこととなると正気ではいられず、助産師さんにずっと腰をさすってもらっても、叫ばずにはいられませんでした。
今まで立ち会った妊婦さんの多くは、
「もっと冷静ですごい!!」
と思いました。
授乳のことも実際やるとなると疑問に思うこともばかりで助産師さんにコツを教えてもらったりと大変お世話になりました。
自分で経験したからこそ、以前よりは少し妊婦さんの気持ちに寄り添えるようになれたような気がします。
なお、月曜日は夫が娘のお迎えの担当で、私はこちらで19:00まで診療を担当しております。
そんなこんなで、まだまだ産婦人科も育児も勉強中の身ですが、同性として、女性の健康に寄り添い、サポートする存在になれるよう努めてまいります。
どうぞ、よろしくお願い致します。
上原真里