台湾の学会(ACE 2018 TAIWAN)の報告、基礎的な演題の話が多かったので臨床の話もすこし。
アジア子宮内膜症会議は子宮内膜症と子宮腺筋症に関する最先端の基礎研究が学べる学会ですが、症例報告もありました。
ポスター発表には虫垂の子宮内膜症の症例報告もありました。子宮内膜症は子宮内膜の組織が、本来あるべきところではない場所に(異所に;ectopic)存在している病態です。
臨床的によくみうけられるのは、ご存知のように卵巣(チョコレート嚢腫)や腹膜などの腹腔内(おなかの中)のものです。
わたしは、珍しい場所の子宮内膜症としては、尿管、肺、S状結腸という大腸の一部の子宮内膜症の症例を経験したことはありますが虫垂子宮内膜症の経験はありません。虫垂子宮内膜症が原因で急性虫垂炎を発症した症例を、名古屋大学の若手の先生が綺麗なポスターを作製されていまして丁寧に説明してくださいました。