今日は、11月3日文化の日です。
開業準備を始めてからとても忙しい日々を送っていましたが、昨日無事に港区医師会に書類も提出いたしまして少しほっとしました。
天気も良く、芸術に触れたく上野に向かってみると「ルーベンス展―バロックの誕生」が国立西洋美術館で開催されていまして、さっそく列に加わりチケットを購入。
解説の声は女優の長澤まさみさん、落ち着いた上品な声でした。
ルーベンスは、バロック期のフランドルの画家で、祭壇画、肖像画から始まって、寓意画など幅広いジャンルの絵画を描きました。アントウェルペンで見習いとして芸術の社会に入り、イタリアにて古典の巨匠の作品から学び、最終的にはアントウェルペンに戻り大規模な工房も経営しました。
また、ラテン語など語学も堪能で外交官としても活躍してます。
作品はどれも精緻で圧倒的に力強かったですが、「キリスト哀悼」のブルーに変色しぐったりしたキリストのそばで聖母が嘆くさま、「サウロの改宗」の絵画で差し込む光も印象的でした。「死と罪に勝利するキリスト」からもエネルギーを貰いました。
古代彫刻の「フォルネーゼ家のヘラクレス」に理想を見出した男性像もまさに筋骨隆々逞しかったです。
「ローマの慈愛(キモンとペロ)」「エリクトニオスを発見するケクロプスの娘たち」に描かれている女性の肌は、ナレーションの「人間の肌は白くもなくピンクでもなく滑らかで光りを吸収するかと思うと反射する繊細で弾力がある」に語られているとおりで、ふくよかでとても印象に残りました。
記念に絵葉書を購入しまして、わたしは美術には疎いのですが、次は、長澤さんが最後にご紹介された「ルノアール」の絵画も見たくなりました。