昨日は、青山のワイン会でご一緒した島岡先生、西村先生ご夫妻と一緒にワイン会を楽しみました。島岡先生は腎臓、西村先生は循環器がご専門の先生です。お二人は埼玉で開業されていますが、大手町のレストランにてワイン会でした。
今回、島岡、西村先生ご夫妻のワイン好きの仲間たちとの会合に備え、とりあえず、島岡先生の論文に目を通し、付け焼刃でワインの教科書「幸せになりたいならワインを飲みなさい。」、片手にワインをいくつか飲んでいきました。
「Quantitative evaluation and assessment of peritoneal morphologic changes in peritoneal dialysis patients. 腹膜透析患者における腹膜組織の形態学的変化の量的評価」、島岡哲太郎先生の学位論文です。内容は、わかりやすく言うと、腹膜透析患者の合併症である被嚢性腹膜硬化症;(腹膜が硬く肥厚する病態)の話です。
腹膜が硬くなるモデルのラットを用いて、腹膜の組織が硬くなる理由は腹膜組織の細胞が低酸素状態(酸素供給が不足の状態)にあるからで、造血作用があるタンパク質(エリスロポエチン)をこのネズミに投与すると、①腹膜組織の虚血(血液が乏しいこと)と②結合組織の細胞を増殖させる因子(connective tissue growth factor:CTGF)の濃度(発現)、を抑えて、腹膜が厚く(硬く)ならないようにすることができることが示された。というものでした。
細胞が低酸素状態のときにあらわれる(発現してくる)低酸素誘導因子(HIF-1α;Hypoxia Inducible Factor-1α)がこのモデルラットの腹膜の細胞に存在していることもきちんと示されていました。
本来なら、レディーファーストで西村先生を先にご紹介するはずですが、前回のワイン会でほとんどお話していなかったこともありご紹介はまたの機会のお楽しみ。
本題のワインですが、様々な種類がありますがどれも味わい深かったです。
久しぶりにステーキと高級ワインを飲みまして、ほろ酔い気分で楽しくよく笑いました。
笑うと寿命が7歳延びるという研究成果もあるそうですが、ワインにはポリフェノールといわれる抗酸化作用がある物質が含まれており、ワインをよく飲む地方の人は長寿であるという疫学的データもあります。
健康で良く笑い、長生きしたいものです。