先日、東京大学のセミオープンシステムに登録させていただくという話を書きました。正確には12月中旬に登録予定で、周産期部門の永松健准教授にお世話になりまして準備が進んでおります。
分娩とは本来生理的な現象です。ほとんどのお産は正常な経過をたどり、元気な赤ちゃんが産まれお母さんも正常に回復していきますが、糖尿病など内科の病気をお持ちの妊婦さんや赤ちゃんが小さい、胎盤の位置が悪いなど妊娠の異常を伴ういわゆるハイリスク妊娠では、母児ともに危険な状態になることもあります。
ハイリスク妊産婦の分娩を行う場合には、緊急手術のできる設備と新生児集中治療室があり、専門の医師がいる病院で対応することが安全です。
セミオープンシステムとは、クリニックと病院や周産期センターが連携して、妊婦健診は近くのクリニックで受けて分娩は病院や周産期センターで行うことにより、妊産婦さんの利便性を保ちながらそれぞれの医療機関の良さによって役割分担を行い、その機能を有効に発揮させるシステムです。
セミオープンシステムのメリットは、①妊婦健診は、自宅や職場に近いクリニックで手軽に受けることができる。②夜間や休日、クリニックが休診となっている時間帯に緊急で診療が必要な場合には、セミオープン先を受診することができる。③妊娠中・産後も必要があればセミオープン先に受診できる。などがあげられます。
東京大学とともに、愛育病院のセミオープンシステムにも登録させていただく予定でこちらも現在準備を進めております。