先日は港区三田地区の講演会(27会)にお邪魔させていただきました。
演題は糖尿病に関するお話で、済生会中央病院の香月先生が海外の文献も交え、分かりやすくご講演をしてくださいました。
SGLT(ナトリウムと糖を交換して移送させる酵素)には1と2があり、そのタンパクの発現部位が、小腸と腎臓の尿細管であること、インクレチン(消化管から分泌され膵臓に働きかけてインスリンの分泌を促すホルモン)などについても、復習し大変勉強になりました。
ちなみに、似た単語のインクレミンは貧血で、処方させるシロップです。紛らわしい単語要注意。
面白かったのはLH(lipohypertrophy)という、インスリンの自己注射をすることが原因で脂肪組織が過形成する(わかりやすくいうと、皮下にコブができる)病態に関するお話で、婦人科領域でポピュラーな「LH」は排卵の引き金になるホルモンの略で(ブログにて説明済み)、略された英単語には要注意。
朝食を抜くことが、糖代謝(糖分を分解すること)に悪影響及ぼすこと(Second Meal Phenomenon)、多くの指標入りのグラフ、視覚から訴えかけてくれまして、朝ご飯はゆっくりよく噛んで食べるよう要注意。
サルコペニア(加齢により筋肉が衰えた病態)に関する話もありまして、高齢者は筋肉を合成するために若い人の3倍の蛋白質の摂取が必要であるとのことで、足底筋膜炎からサルコペニアにならないように要注意。
昨日の朝は、ちょうど病院自習で同じグループだった山内敏正東京大学内科教授(代謝・栄養病態学:糖尿病・代謝内科)が開業のお祝いメールをくださったところでして、「注意」が沢山あり、メタボリックシンドロームにならないように、栄養の「指導」が必要だと痛感した、初の27会でした。