こんにちは!看護スタッフです。
突然ですが皆さんは、自分が風疹の抗体を持っているかご存知ですか?
昨年、関東地方を中心に風疹が流行しました。昨年の風疹患者報告数は2917人で、過去10年で2番目の多さとなりました。そのうちの4割超は医療制度の変遷で定期予防接種の機会がなく、抗体保有率が低いとされる39-56歳の男性だったそうです。
風疹に感染すると、発熱や発疹、リンパ節が腫れるなどの症状が現れます。風疹感染者の中には、症状が出ない方も15%~30%程度いると言われています。自覚がないまま知らないうちに、家族や職場の同僚に感染させてしまう可能性もあります。その中には風疹の抗体を持っていない妊婦さんもいるかもしれません。
妊娠20週までの妊婦さんが風疹にかかると、お腹の赤ちゃんも風疹ウイルスに感染することがあります。
感染した赤ちゃんは、難聴、心疾患、白内障、その他の心身の発達障がいをもって生まれる可能性があります。これらの障がいを先天性風疹症候群といいます。
残念ながら風疹ウイルスに有効な抗ウイルス薬はないので、かからないように予防することが重要になってきます。
多くの自治体において、妊娠を希望又は予定している女性及び同居する方、風疹抗体価の低い妊婦さんと同居する方(妊娠中の女性は予防接種は出来ません)などを対象に抗体検査や予防接種の費用の助成を行っています。自治体ごとに風疹対策の補助の有無や補助の額などが異なりますので、指定の医療機関も含めて居住地域の自治体のホームページをご確認ください。
妊娠を考えている方は、ご主人さんと一緒に妊活の第一歩として、まずはお二人で抗体を持っているか検査に行ってみてはいかがでしょうか?