麻疹が流行ってます。
ニュースによると大阪では既に昨年の2倍を超えているとのこと。
麻疹(ましん: measles)とは麻疹ウィルスによって引き起こされる急性熱性発疹性感染症で、「はしか」という名称でもよく知られています。
麻疹の感染力は極めて強く、大人でも子供でも免疫(=抗体)をもっていなければかかる(罹患する)可能性があります。
マスクや手洗いでもウイルスの侵入は防げません。
麻疹は予防接種により予防することが可能な感染症で、通常1回のワクチン接種により9割以上の人が免疫を獲得します。
ちなみに、まつみレディースクリニック三田でも、麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の摂取が可能です。
麻疹の潜伏期は10日程度。
続いて、発熱・鼻水などいわゆる風邪症状と同じ症状が出る期間(カタル期)が3〜4日間続きまして、この期間がウィルスが他者へ感染する力が最も強いです。
そして、発疹が3〜4日続き(発疹期)、回復します。
発疹は退色後、色素沈着を残すことが多いです。
麻疹ににかかった場合は、安静にして十分な栄養補給に努める(対症療法)ことが大切です。
江戸時代には天然痘と麻疹が2大感染症だったそうですが、「痘瘡は器量定め、はしかは命定め」という江戸時代のことわざがあったようです。
痘瘡にかかっても器量が悪くなるだけ、むしろ「はしか」のほうが重篤な感染症だったとのことです。