女性医療フォーラム(5)「LEP製剤の雑学」です。
名古屋で開催された日本産科婦人科学会のネタが沢山あるのですが、先に、慶応義塾大学三田キャンパスのお話も併せて、今回で最終回です。
ブログに載せるのが大変遅くなりました。
多岐に渡った話のシメです。
演者は、慶応義塾大学ご卒業の高松潔先生でした。
高松先生は、現在、東京歯科大学市川総合病院産婦人科教授です。
1970年代に欧米で使用されていた合成エストロゲン製剤のあるものは胎児奇形をおこすことで有名であるが、現在のところ、妊娠中の低用量ピルの奇形に関しては明らかな催奇形性はない。
低用量ピルと「がん」のリスクについては子宮体がん、大腸がん、卵巣がんの全てで発症率を減少させる。
発症率が上がるのは乳がんのみで、1万人中1人だけ(8人から9人に)増加する。
その他、
月経痛と学校の成績の相関関係の話。
ホルモンを含有していないお薬(インアクティブピル)が7日のタイプと4日のタイプでは避妊効果が違う話。
低用量ピルの内服を中止した場合の卵巣の機能の回復とその後の妊娠ついての話。
なども面白かったです。
高松教授はとても優しく、クリニックと東京歯科大学市川総合病院、医療連携して頂くことになりました。
クリニックは慶応義塾大学三田キャンパスにも歩いていける距離でして、昨年はじめて「三田祭」にお邪魔しましたが、慶応義塾大学の学生の皆さま、とても洗練されていました。
大変喜ばしいことに患者さまが増えてきておりまして、現在スタッフを増員中です。
明日からは、わたしが留学帰りにお世話になった帝京大学医学部付属溝口病院出身の助産師、5月から新加入、の「妊娠中の便秘について」の連載が続きます。
(日本産科婦人科学会の話は先送りです。)
助産師、2人体制となりますが、とても一生懸命で明るく優しい方ですので、よろしくお願いいたします。
なお、昨日から事務部門のスタッフも情報誌にて募集を開始しました。