土曜日は、雨の中、外来終了後、みなとみらいで開催されている日本抗加齢医学会(Japanese Society of Anti-aging Medicine)の総会にて勉強してきました。
今年のテーマは、「異次元のアンチエイジング、時空を超えた百寿の世界へ」です。
人生100年なら、まだ、半分も残ってます。
嗅覚味覚の加齢変化に関するシンポジウム、聴いてみました。
嗅覚の刺激は分子が鼻腔内の嗅細胞の受容体に接続した後、嗅神経を通って大脳辺縁系や大脳皮質(のなかの島皮質)の特定の部分に信号が伝わることにより、認知されます。
嗅覚や味覚は直接物質が受容体(receptor)に結合することにより信号が伝わり(=認識され)ますが、一方、聴覚は大気の振動(音波)が、空間を介在して、鼓膜に刺激を与える(=鼓膜を振動させる)ことで認識されるところが大きな違いです。
高齢化が進むにつれフレイルと言う病態が問題視されてきていますが、味覚障害もフレイルを引き起こす可能性があることがわかってきました。
フレイルとは「高齢者の身体機能や認知機能が低下して虚弱(Frailty)となった状態」を言います。
また、アルツハイマー型認知症(Alzheimer’s dementia)の初期症状は嗅覚に関する神経の変性による嗅覚障害です。
高齢者でも匂いを嗅ぎわけるトレーニングを3ヶ月も行うと嗅覚が回復することがわかってきています。
何事もトレーニング、努力が大切です。
クリニックの近くには美味しいカレー屋さんがあり(ブログ参照)、先日はスタッフの皆さんと一緒にランチ。
カレーは甘口、2倍、6倍と辛さにも種類がありました。
和気あいあいと、楽しかったです。
ちなみに、カレーの黄色はクルクミン(curcumin)が成分ですが、ポリフェノール(polyphenol)の仲間で抗酸化作用(antioxidative effect)があります。