まつみレディースクリニック三田

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名古屋にて、不育症の研修

昨日は名古屋の青木産婦人科、青木院長先生(ブログ参照)にお忙しいところお時間を割いていただき、たっぷり半日不育症の研修を受けました。

やはり勉強するなら、一流のところで学びたく、はるばる名古屋です。

途中で立ち寄ったNoritakeのmuseum、陶器素晴らしかったです。(宜しければ、Facebookもご覧下さいませ。)

妊娠をしても二回以上の流産や死産を繰り返して元気な赤ちゃんを授かることができない場合を不育症と呼びます。(子宮外妊娠や絨毛性疾患は含みません)。

Recurrent Pregnancy Loss (RPL) is defined as the loss of two or more pregnancies.
It excludes ectopic pregnancy and molar pregnancy.

習慣(あるいは反復)流産とほぼ同じ意味ですが、不育症はより広い意味で用いられます。

流産の原因で最も多い原因は胎児の染色体異常で、流産のうち50~80%はこれによるものです。

ほとんどの流産は偶発的なものですが、これを繰り返す場合には、母体側あるいは父親側あるいは両親に原因があることが多いです。

一般的に、流産を3回以上繰り返す場合を習慣流産といい、検査をする場合が多いですが、2回流産を繰り返した場合(反復流産)に体系的な検査をすると、半数くらいの患者さんに異常がみつかります。

胎児の染色体異常以外の原因としては子宮形態異常や甲状腺ホルモンなどの異常(内分泌代謝異常)や免疫の異常(抗リン脂質抗体症候群など)、血液凝固異常(第Ⅻ因子欠乏、プロテインS欠乏、プロテインC欠乏)などがあります。

もちろん、母体側(あるいは父親側)の染色体異常も存在します。

私の立場では、不育症の治療においてもっとも大切なことは、TLC(tender loving care: テンダー・ラビング・ケア)といって、お母さんにストレスや不安がかからないように診療を行っていくことだと考えています。

不育症診療の秘伝のミソを教えて頂き、深々と頭を下げまして、大変充実した気持ちで名古屋を後にしました。

まつみレディースクリニック三田では、不育症専門外来を近日中に開設予定です。

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