8月1日、2日は受精着床学会でした。
わたしは、「学会に参加するだけ」というのがあまり好きではなく、いつもプログラムを予習してから学会に臨むのですが、、、。
今回は、クリニックが新加入の職員の研修でバタバタしていることや夏バテも重なって、学会には参加できず残念でした。
折角なので、予習した内容をご紹介。
海外招請講演は、南アフリカのケープタウン大学のSilke Dyer教授のご講演。
「The current situation of reproduction and reproductive medicine in African countries」
訳すると、「アフリカ諸国の(生殖と)生殖医療の現況について」です。
ご講演の抄録のほんの一部です。
アフリカは出生数が増加することが望ましいと考えられている(pronatalist)大陸で、子供はとても大切で、欲しがられている。
*pronatalist:とても難しい単語ですが、pronatalism (出産促進論)、natalist(ナタリスト)という関連する英単語があります。
不妊症の割合はまだ少ないが、やはり共通する生殖医療における問題である。
アフリカでは驚くべきことに、まだ女性が不妊の主な原因である考えられている。
「女性が責任の負担(burden)と汚名(stigmatization)を負わされている(=着せられている)。」
と抄録集にはありました。
卵管因子や男性不妊のカップルに対して、生殖補助医療(=体外受精胚移植)の介入を、これから積極的に進めていく必要があるとのことでした。