ノーベル化学賞を吉野彰教授ら日米の3人の科学者が受賞されました。
リチウムイオン電池の開発・実用化に多大なる功績を残されたということが評価されての受賞です。
リチウムイオン電池は商用化されて以来、軽くてコンパクト、従来の電池(ニッケル水素電池)の約3倍の3.6V(ボルト)の作動電圧のエネルギーを、長時間、繰り返し充放電可能な、寿命の長い新しい電池という利点を持つことから、携帯電話やスマホ、デジカメ、ノートPCなどの多くのポータブル機器にバッテリーとして搭載されています。
風力や太陽光といった再生可能エネルギーは、石油や天然ガス、石炭などのいわゆる化石燃料から得られるエネルギーと比べると、まだまだ安定供給されていないため、それほど普及していません。
リチウムイオン電池が今後社会に広く応用されることによって、温室効果ガスの発生が削減され、地球環境を破壊することなく、地球の寿命も延びることが期待されます。