まつみレディースクリニック三田

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第34回日本生殖免疫学会・14th World Congress of the International Society for Immunology of Reproduction (1):肥満と精漿 (前編)

お待たせしました。

奈良にて開催されました、日本生殖免疫学会・World Congress of the International Society for Immunology of Reproduction(国際生殖免疫学会)の参加報告です。

 

先日、漢方研究会の懇親会にて藤井知行東大主任教授とお話していたときのこと、同じテーブルでは、富山大学斎藤教授や日本医科大学の竹下教授など、生殖免疫医学(=不育症の学問のことです)の重鎮の先生方も歓談されてました。

「先生は奈良は来るの?」

と、生殖免疫学会の話です。

 

今年は、11月は神戸で開かれる生殖医学会だけに参加するつもりでしたが、

「斎藤先生は国際生殖免疫学会の会長をされるんだよ。」

とご紹介していただきまして、

思わず、

「伺います。」

と、二つ返事。

 

後日、プログラムを見ていたら、国際学会との同時開催にてランチョンセミナーを除き、基礎研究に関する英語のセッションしかありません。

ランチョンセミナーも、タイトルから想像するに、ベーシック・サイエンスの話になるはず。

 

予習が必要です。

 

とりあえず、藤井教授が座長のセッションの演題を慌てて予習。

 

「Obesity Alters Seminal Vesicle Fluid Composition and Signaling Capacity」

肥満はWHOの定義に従えばBMI(ボディーマスインデックスが30以上)とのことをいいますが、
血糖値を下げる作用があるインスリンや脂肪細胞が分泌するレプチン(ブログ:2019年10月21日、English blog:2019年10月23日参照)というホルモンの値が高いことが知られています。

肥満やメタボリックシンドロームは、hypogonadism(hypo=低い、gonad=性腺)と関連があり、男性の場合は精巣機能(女性では卵巣機能)が低下します。

精液中の液体成分(=精漿)は、受精卵が通過する卵管が分泌するタンパク質に影響を与え、子孫に糖尿病や高血圧などの病気をもたらす可能性があることがわかっています。

ここまでは、主に予備知識。

 

のぞみの中で、13日の水曜日の外来前に急ぎ印刷した関連する論文を斜め読みして、学会にのぞみました。

 

レセプションパーティーでは、名古屋でご開業されている不育症の大家の青木産婦人科の青木先生と、久しぶりにゆっくりお話させて頂きました。

藤井東大主任教授、医局の若い先生方も楽しそうでした。

生殖免疫学会理事長の柴原兵庫医大教授にも、入会させて頂いた御礼。

 

奈良の夜景も綺麗でした。

大仏さま、鹿、紅葉、夜景など、奈良の良さがFacebookにてたっぷりご覧になれます。

先週末の友人の米国生殖医学会が開催されたフィラデルフィアの旅行記の話もよかったですが、奈良へもまさに「行くシカない」。

スタッフのインスタグラムにも写真がありまして、そちらも宜しくお願いします。

 

講演の解説の本編は後日です。

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