こんにちは!
看護スタッフです。
世界中にコロナウイルスが拡大しており、感染者が増加傾向にあることに不安を抱えながら生活しております。
皆さまもぜひ手洗いうがい、手指消毒に気をつけてお過ごしください。
当院でも来院されましたら手指消毒の御協力をして頂いておりますので皆さまよろしくお願いいたします。
さて、前回、私は不妊治療のホルモン採血についてお話させて頂きましたが、今回はPCOについて少しだけお話させて頂こうと思います。
よくPCOという単語は聞くけどそれは何?
と質問を受けることがごさいます。
卵巣にはたくさんの卵細胞があり、平均して月にひとつずつ成熟し排卵します。
卵細胞は卵胞という袋に包まれています。
卵細胞が発育するにつれてこの袋が大きくなっていき、およそ2cmくらいの大きさになると破裂します。
破裂のときに卵胞の中の液体とともに卵細胞が排卵されます。
PCO(多嚢胞性卵巣症候群)とは卵胞が卵巣の中にたくさんでき、ある程度の大きさにはなるのですが、排卵がおこりにくくなる病態のことを言っております。
多嚢胞性卵巣症候群というのは長い名前のために、「polycystic ovarian syndrome」という英語の病名の頭文字をとって、PCOSまたはPCOと呼ばれます。
PCOについては病気と捉える方が多いのですが、病気というより、一連の病的な状態(病態)と捉えた方が的確です。
PCOと診断されても、そのほとんどは軽度なものが多いので、あまり深刻に捉える必要性はありません。
しかし、医療機関で検査し、治療をしていくことが大事です。
妊娠するためには治療を行い、良い卵を排卵させることがポイントになります!!!
では、PCOの症状はどのようなものがあるのかお教え致しますね。
最も特徴的な症状は
①排卵がおこりにくいことによる月経不順や無月経。
②卵胞の中では男性ホルモン(テストステロン)が作られるため、血液中の男性ホルモンが増加して多毛、にきび、低音声などの男性化徴候。
③肥満に伴う体脂肪に男性ホルモンやエストロゲンがたくさん蓄えられるため、視床下部や下垂体に過剰に働きかけてしまい分泌異常を引き起こします。
また肥満の人は血中のインスリン濃度が高値を示しやすく、インスリン抵抗性(血糖降下作用の減弱)が関与することによって、排卵機能を低下させると考えられています。
④黄体ホルモン分泌不全により、月経異常、特に出血がとまらないなどの症状がみられます。
⑤不妊(排卵障害による不妊となります。PCOでは周期毎に「排卵するかどうか」が治療をしていくポイントとなります。)
また詳しいお話に関しましては当院長の専門分野にもなりますので、ぜひご来院して頂いてお話を聞いてください!
もちろん私も全力でサポートさせていただきます!
では、また次の不妊治療の内容でお話でお会いしましょう!