遅くなりましたが、平成31年度(平成31年1月から令和元年12月までの1年間)の当院の不妊治療の統計をHPに掲載させていただきます。
当院は平成30年12月に開院致しまして、まだ1年8カ月目の比較的開院して間もないクリニックです。
開院当初は一般婦人科の患者さまが多かったのですが、少しずつ、妊婦健診、不妊治療、不育症の患者さまが増えてまいりました。
体外受精・顕微授精を行っていないので、それ以外の不妊ドックやタイミング療法・人工授精は、オーダーメードを心がけ丁寧に診療をしてまいりました。
わたくしが不妊専門クリニックで診療に携わっていたころに比べると、当然ですが飛躍的に妊娠率は高いです。
平成31年度は2年目ではありますが、初年度は1か月しかなく実質開院間もない1年間ですので、不妊治療の患者さまはあまりいらっしゃいませんでした。
簡単に解説しますと、令和元年12月に時点で当院に通院されている方のおおよそ4割がご妊娠されています。
ちなみに、当院にこの1年間一度でも受診された患者さま(他院にご紹介した方、いらっしゃらなくなった方を含む)という母集団で割ってもおおよそ2割の患者さまがご妊娠されています。
また、当院で妊娠された方を母集団にして分析してみますと、初回のタイミング指導で約4割の患者さまが妊娠しています。
3回目までのタイミング指導になると約8割、6回目までのタイミング指導で、すべての患者さまが妊娠されています。
妊娠されない方はどのような方かと分析しますと、令和元年12月で区切って統計処理をしているので、この期間までで、
①当院で妊娠に至っていないか、
②当院で妊娠に至っていないが、令和2年以降に妊娠されているか、
(例えば、令和元年11月に受診された方は12月では1か月くらいの通院期間しかなく、不妊スクリーニングがやっと終わったくらいです。)
③当院から他院にご紹介しているか、
④当院に来院されなくなるか、
⑤人工授精にステップアップされているか
のいずれかになります。
人工授精の統計については、人工授精で妊娠された数を人工授精を施行した回数で割った妊娠率がおよそ12パーセントになります。
教科書的には、母集団にもよりますが人工授精の妊娠率はおおむね8から9パーセントと記載があるので、当院の妊娠率はほぼ教科書と同等か少し良いといえます。
また、人工授精された患者さまの4割の方が妊娠されています。
一般不妊治療しかしていないクリニックでHPに治療成績をあげているところは、あまりないと思います。
6月から子宮鏡検査も稼働しました。
患者さまの数が増えてきましても治療成績が上がることはあっても落ちないように、スタッフ一同、精一杯努力してまいりたいと思います。
本日は七夕です。
皆さまの沢山の笑顔に元気をいただきまして、2年目を無事に迎えられたことに感謝しつつ、今夜はスタッフ一同、満天の星にそれぞれの想いを願います。
これからもまつみレディースクリニック三田をどうぞよろしくお願い申し上げます。