9月になりました。
台風10号が九州地方に上陸し、関東地方もまだ残暑がひどくじめじめと蒸し暑い日曜日の夕方、サントリーホールのコンサートに行ってきました。
田中理恵さんのピアノコンサートにお邪魔するのは4回目。
今回は「田中理恵ピアノコンチェルトvol.4」というタイトルのコンサートで、田中さんがオーケストラと一緒に協奏曲の演奏会を催されるのもちょうど4回目のようでした。
曲目は第1部が「ショパン ピアノコンチェルト第二番 ヘ短調 作品22」、休憩をはさみ、第2部が「ショパン ピアノコンチェルト第一番 ホ短調 作品11」の構成でした。
音楽が好きになってまだ日が浅く、なかなかゆっくり音楽会に行けないわたしは、前日に気合を入れて予習をしてサントリーホール大ホールに臨みました。
初めて聴く曲目の「ピアノ協奏曲第2番」は、第2番という番号が付いていますが1830年に第1番よりも先に作られた作品だそうです。
田中さんは、気取るところがなくとても可愛らしい性格の方ですが、真っ白なロングドレスに髪はアップ、清楚で高貴な雰囲気一杯での登場に会場からは拍手です。
後ろから見守るオーケストラの皆さんはタキシードやフォーマルなドレスなど黒い色調ですので、ドレスの白がより一層鮮明に目に映りました。
ピアノ協奏曲第2番は3つの楽章から構成されますが、第2楽章はゆったりしていて情感たっぷりで、第3楽章はテンポが速く明るく華やかです。
今回、幸運にもピアノの鍵盤の真横の方向の席でして、演奏している指の動き、両腕の上下の振りなどをじっくり目で追えます。
田中理恵さんは、とても気持ちを込めた演奏をされる方ですが、特に第2楽章は全身全霊で演奏されているのが真正面から伝わりました。
休憩をはさみ、第2部、田中さんは髪を下ろして深紅のドレスでのパフォーマンスです。
聴きおぼえのある「ピアノ協奏曲第1番」は主旋律(=主題?)が何度も繰り返してきまして、繰り返すたびに音で身体が揺れるのがわかります。
第2番の第3楽章はショパンの生地のポーランドの代表的な民族舞踊である「マズルカ」をもとにしているとのことですが、第1番の第3楽章の方がクライマックスも盛り上がり、オーケストラの音量も大きく堂々としてまして、聴き終わると達成感に浸ることができました。
演奏会終了後、光栄にもコンサート会場で席が隣りだった、東京大学産婦人科学教室在籍中のころから大変お世話になっている、医療ジャーナリストの森田豊先生とともにロビーにて記念撮影。
深紅のドレスの田中理恵さん、尊敬する森田豊先生との写真、宜しければFacebookもご覧くださいませ。
久しぶりに芸術に触れた、大変有意義な日曜日の夜でした。