木曜日の夜は港区医師会三田地区の勉強会、正式名称、港区医師会三田地区学術講演会(ニ七会)でした。
三田地区医師会の先生方とお会いするのは4か月ぶり。
いそいそと、女性誌・ファッション情報誌「anan」の撮影用に新調した茶色のズボンで麻布十番へ。
「尿失禁治療の実際」というタイトルで北里研究所病院泌尿器科部長の平山貴博先生のご講演でした。
尿失禁は大きく4つに分けられますが、切迫性尿失禁と腹圧性尿失禁の2つが代表的です。
過活動膀胱という病態が切迫性尿失禁の原因のひとつになり、講演は過活動膀胱にフォーカスして展開されていました。
一方、腹圧性尿失禁の方が産婦人科医にとってはポピュラーです。
更年期によくみられる性器脱では、子宮や膀胱が下降してくることに伴い、尿道の膀胱に入る道筋(の角度)が変化することが排尿障害の主な病態です。
ところで、生殖年齢の方でも妊娠により子宮の増大が認められる妊婦や子宮筋腫の患者さんには、腹圧性尿失禁の症状が認められることもあります。
これは骨盤内の臓器である子宮が増大することにより膀胱に尿が充満しないためです。
当院では更年期の治療は現在行っていませんが、一般的に加齢により切迫性尿失禁の原因となる過活動膀胱となる割合も増えます。
今回のご講演は、この過活動膀胱について薬物治療・観血的治療から生活指導まで幅広く、解説されていました。
2018年12月に港区医師会に入会させていただいて、ざっくり3年目。
三田地区医師会の先生方とはリラックスしてお会いできるようになりました。
講演終了後の懇親会では、理事の先生からコロナワクチン予防接種のお話なども伺い、夜桜見物しながら芝浦へ帰りました。
宜しければ、Facebookにて集合写真、ご覧くださいませ。
茶色のズボン、女性誌・ファッション情報誌「anan」と同じものです。