4月になりました。
新型コロナウィルス感染症により、残念ながらWEB開催となってしまった第42回日本エンドメトリオーシス学会の参加報告の後半です。
ライブ配信されたのは、特別講演の「今話題の子宮内膜および子宮内膜症の遺伝子変異」とシンポジウム2「子宮筋腫の発症メカニズムと薬物治療・手術療法の最前線」でした。
前半は、4回にわたり、シンポジウム2「子宮筋腫の発症メカニズムと薬物治療・手術療法の最前線」の4つの演題の中から子宮筋腫の基礎発表を取り上げて解説してきました。
今回の発表では、①子宮筋腫の原因となる遺伝子や②硬い子宮筋腫と柔らかい子宮筋腫ではその原因となる遺伝子に違いがあることが講演されていました。
前半では基礎研究の硬い話が続いたので、後半は少し柔らかい「子宮筋腫の薬物治療・手術療法の最前線」について解説します。
2つの同じような内容の演題がありましたが、私の質問にもご丁寧にお答えしていただいたのは、東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座の甲賀かをり准教授でした。
講演は子宮筋腫に対する薬物療法と手術療法についてですが、特に(主に術前の)薬物療法のコツと東京大学産婦人科での臨床統計を発表されていました。
今回はこの子宮筋腫の薬物による術前治療と手術(腹腔鏡下手術)についてのご発表の最初の導入部分の医学生の教科書に出てきそうな基本的な内容のみ解説します。
さて、子宮筋腫で腹腔鏡下手術や子宮鏡手術をご希望の患者様は、当院を受診されますと、病状に応じて、オーダーメイドで東大病院を含む最適な病院のご紹介が可能です。
特に、当院は東京大学産婦人科とは特別に密な病診連携体制を構築しておりまして、他院にない迅速な紹介受診とそれに続いた治療(=手術)を受けることができます。
また、今年度1月より診断に必要な画像診断については、特別に連携していただき近隣の病院にてCT・MRI検査を受けることが可能になりました。
4月からの毎週金曜日は、日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医の江口聡子医師(東京大学卒、東京大学医学博士、東京大学産科婦人科学教室在籍)も診療をお手伝いしてくれます。
従いまして、患者様が総合病院を受診するのとほぼ同等の医療サービスを、当院にて提供することができます。
なお、金曜日担当の丸山麻梨恵医師(筑波大学卒、東京大学大学院博士課程在学、東京大学産科婦人科学教室在籍)は月曜日担当に変わります。
当院からの東京大学産婦人科へのご紹介の詳細については電話にてお問い合わせくださいませ。
東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座の甲賀かをり准教授の講演の解説は次回から始まります。