こんにちは、看護スタッフです。
先日当院でレルミナ錠の勉強会がありました。
レルミナはGnRHアンタゴニスト(拮抗薬)であるレルゴリクスを有効成分とした子宮筋腫の諸症状(過多月経、下腹痛、腰痛、貧血)を改善する経口錠剤です。
これまでにあったお薬で子宮筋腫などの治療に用いられていたのはGnRHアゴニストのリュープリンという注射薬でした。
GnRHアゴニスト(作動薬)については院長がブログで書いているのでそちらをご参照いただければと思います。
どちらのお薬も結果的に女性ホルモン(エストロゲン)の値を下げることによって子宮筋腫を小さくします。
臨床試験の結果、子宮筋腫の諸症状に対する効果はレルミナとリュープリンではほぼ大差がないという結果でした。
GnRHアゴニスト製剤とアンタゴニスト製剤の大きな違いは、GnRHアンタゴニスト製剤はフレアアップという現象がないことです。
フレアアップというのは一時的にホルモンの作用が増強してその結果、最終的に出血などの副作用を生じます。
またレルミナは内服薬ですので簡単に始められることができ、困ったことがあればすぐに止められます。
リュープリンは4週に1回皮下注、レルミナは1日1回食前に内服となっています。
効果はどちらもあまり差がないのでレルミナができたことにより、ご自身のライフスタイルに合わせた薬の選択をすることが可能になりました。
当院ではレルミナ錠を取り扱っておりますのでレルミナで治療を検討されている方は、一度ご相談にいらしていただければと思います。