昨日はお忙しい中わざわざ東京都済生会中央病院の海老原全病院長がクリニックにご挨拶に来てくださいました
東京都済生会中央病院は、日本全国に存在する済生会病院(社会福祉法人恩賜財団済生会)の中核的施設です。
済生会は明治44年に明治天皇の済生勅語に基づいて創立された恩賜財団で、初代院長は北里柴三郎先生です。
済生会の理念の「済生の精神」とは「分け隔てなくあらゆる人々に医療・福祉の手を差しのべる精神」を指します。
この精神に基づき、2015年に創立100周年記念となった東京都済生会中央病院は通算100年以上にわたり、高度で良質な医療を提供してきました。
恩賜財団の「恩賜」という単語が持つ意味ですが、「恩」は「与える、めぐむこと」、「賜」は「天皇や君主から物品を賜ること、またその贈り物」を指しています。
「恩賜」というありがたいお言葉のついた公園である有名な「上野恩賜公園」や「井の頭恩賜公園」は皆様もよくご存知だと思います。
恩賜財団が経営母体である病院としては済生会とともに母子愛育会が母体である愛育病院もそのひとつです。
当院は、港区に3つ、文京区に1つ、渋谷区に1つの合計5つの分娩施設とセミオープンシステムを構築しています。
これまで、済生会中央病院の先生方とはたまたま交流があまりなく医療連携が希薄でしたが、これからは連携を強めていきまして、セミオープンシステムで東京都済生会中央病院でお産される患者さまも少しずつ増えていければうれしいです。
海老原先生は慶応義塾大学皮膚科学教室のご出身で、ご専門アトピー性皮膚炎とのことです。
お会いする前に、クリニックの診療と関係ありそうな関連する文献を話のネタに少し斜め読みしてみました。
次回は、8月にクリニックに導入した子宮内膜フローラ検査で解析する「マイクロバイオーム」と皮膚、特に、アトピー性皮膚炎のお話をわかりやすく解説してみます。
慶応大学がある三田で開業して3年目、知的で上品な慶応大学の諸先生方にこれからもいろいろとご教授賜りたいものです。