こんにちは、看護部スタッフです。
先日、当院に埼玉医科大学病院の中島勧先生をお招きし、産婦人科クリニックにおける医療安全管理の講習会を行っていただきました。
普段の業務の中では医療安全について考える時間をゆっくりとることが難しいので、今回このような貴重な機会をいただけて光栄でした。
講習会で学んだ内容や当院の取り組みについて、簡単にご紹介させていただきます。
前半は、法に基づいた安全管理についてのお話を伺いました。
医療機関で行わなければいけない取り組みには、以下のようなことがあります。
①:医療安全管理に関する院内の体制や指針を整えること
②:インシデント(ミスにつながりかねないヒヤリとする場面など)の報告がされやすい環境づくりをすること
③:急変時の対応を明確にし共有すること
当院では以上の内容を踏まえ、医療安全管理に関する体制や指針についてスタッフ間で話し合い、見直しを行いました。
また、大きなミスが起こることがないよう、各々がミスにつながりそうだと感じたことはレポートにして共有し、業務を見直す取り組みも継続して行なっております。
後半は、日本で過去に起きた体外受精の医療事故の事例を交えながら、どのような状況でミスが生じやすいか、ミスなく行うにはどうしたらよいかについてお話を伺いました。
当院では人工授精や各種検査など、皆様の検体を取り扱う場面が多くあります。
ミスが起きないようにするための対策としては、
①:患者様にフルネームを確認する
②:カルテや検査用ラベルをみて内容や検査目的を確認する
③:人工授精に使用する物品には全て(蓋と本体の両方)にIDと名前を記載する
④:2人以上で確認する
などを行っております。
これからも以上の対策を行いつつ、より安全に業務を行える方法があれば取り入れていきたいと思います。
講習会を通じて、診療所でも医療安全管理をしっかりと行うこと、また事故が起きないように対策を立て、ルールを守りながら業務にあたることが大切であると改めて感じました。
今後も皆様にご安心いただける医療を提供できるよう、スタッフ一同努めてまいりますので、宜しくお願い致します。