まつみレディースクリニック三田

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β2GPIネオセルフ抗体

不育症の原因と考えられる新たな自己抗体(β2GPIネオセルフ抗体)が見つかりました。

今回は新たな自己抗体(β2GPIネオセルフ抗体)を検出する検査法を可能な限りわかりやすくご紹介します。

 

この自己抗体を持つ人は、抗リン脂質抗体症候群という自己免疫疾患(自分で自分の身体を攻撃してしまう疾患)を発症する可能性が高くなります。

抗リン脂質抗体症候群を発症すると細い血管が血栓で詰まりやすくなり、不育症や脳梗塞、皮膚潰瘍などの病気を引き起こす可能性が高まります。

このように、抗リン脂質抗体症候群は不育症だけでなく様々な血栓症の原因になっており、この検査は、原因不明の血栓症の方にも有効な検査法になる可能性があります。

 

また、抗リン脂質抗体症候群は、妊婦さんでは、血栓症ばかりでなく、流産・死産を繰り返したり、妊娠高血圧症候群や胎児の発育不全(産科異常症といいます)を起こしたりします。

抗リン脂質抗体症候群が不育症や産科異常症の原因であることが分かった場合、抗凝固療法などを行えば、その大部分は無事に出産をするとされています。

 

今回ご紹介した検査法では、これまでは原因不明であった不育症女性のうち約20%で新しい自己抗体(β2GPIネオセルフ抗体)を検出できます。

これまで原因がわからず不安を抱えておられた不育症女性に対して、本検査は希望を与えることができる可能性があります。

 

抗リン脂質抗体症候群の検査には様々な種類の検査があります。

診断にはいくつかの基準を満たす必要性があります。

症状があるのに、従来の抗リン脂質抗体が検出されないため、(抗リン脂質抗体症候群)という診断にいたらず、治療にお困りの患者さんがいらっしゃいます。

もし原因不明でお困りの患者さんがいらっしゃいましたら、新しい検査法を検討することで原因が解り、治療に繋がるかもしれません。

 

検査の対象になると考えられる症状としては

①血栓症、

②不育症(反復流産、習慣流産、原因不明の流産・死産・子宮内胎児死亡)、

③妊娠高血圧症候群、

④胎児の発育不全

などがあげられます。

 

新しい検査法について詳細を知りたい場合は、お気軽にお問い合わせください。

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