まつみレディースクリニック三田

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東京大学周産期Web研究会 (前編):スタッフブログ(326)

こんにちは。看護部スタッフです。

まだまだ寒い日が続きますね。

さて、今回は先日院長と一緒に出席させていただきました東京大学周産期Web研究会についてお話させていただきます。

 

今年の周産期研究会のテーマは分娩誘発から妊娠分娩管理についてでした。

まずは分娩誘発の頚管拡張についてです。

 

近日使用され始めたプロウペスという腟内留置型の頚管熟化剤が紹介されていました。

半数近くの病院で使用されているようですが、陣痛がすでに始まっていないことやほかの分娩誘発剤が使用されていないことなどが使用の条件になっているようです。

今回はこのプロウペスについて多数の病院での症例検討について拝聴することができました。

 

A病院では、分娩誘発を行う前日にバルーンと呼ばれる風船のようなもので子宮頚管を拡張させる方法を使用し、翌日にプロウペスが使用されているようでした。

 

B病院では約半数の症例で分娩誘発にプロウペスが使用されています。

プロウペスでの分娩誘発の使用成績は、プロウペス使用により40%以上で陣痛が来て、プロウペス使用により陣痛が来ない症例も含めて、つまり、他の分娩誘発剤に切り替えたりする症例も合わせて2日以内に83%の症例で分娩となりました。

陣痛が来やすいことや感染管理の観点からも前期破水と言われる陣痛が来る前に破水した症例や経産婦の場合には、プロウぺスは選択しない傾向にあることがわかりました。

 

C病院ではモニター管理を行いながら赤ちゃんの状態とお腹の張りを見ながら管理されています。

40~41週での妊婦さんに対してプロウペスは使用しますが、C病院ではほとんどがプロウペスの留置後12時間以内に分娩に至ったという結果でした。

妊娠高血圧症候群の妊婦に使用されることも多く、肥満例の場合は非肥満例と比較して成功率は低くなっているようでした。

非肥満の経産婦の症例で1番成功率が高くなるようです。

 

次回は、骨盤位(逆子)の外回転術と分娩時の会陰裂傷についてお話します。

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