みなさんこんにちは。事務スタッフです。
私は医学部3年生をしております。
前回に引き続き、2年生で勉強したことの紹介をしたいと思います。
今回は、活動電位の発生についてご紹介します。
神経細胞同士は、シナプスを形成していてシナプス前細胞はシナプス間隙に神経伝達物質を放出します。
神経伝達物質には、様々なものがありますが、アセチルコリンやグルタミン酸、GABA(チョコレートでおなじみ)、グリシンなどが代表です。
神経伝達物質は、シナプス後細胞の受容体に結合して、あるチャネルを開口させます。
チャネルというのは、イオンたちの通り道で、イオンはナトリウムイオン、カリウムイオン、塩化物イオンが代表的なものです。
それぞれのイオンについて、細胞内外でその濃度が決まっており、エネルギーを使ってイオン濃度はある一定の濃度差(濃度勾配といいます)を形成しています。
この、頑張って作ったイオン濃度勾配を使って活動電位を発生させているのです。
順番としては、
1.神経伝達物質が受容体に結合して膜電位が上昇
2.→電位に反応するナトリウムイオンチャネルが開口→膜電位がどんどん上昇
3.→遅れてカリウムチャネルが開口→膜電位が下がっていく
4.→エネルギーを使って膜電位を元に戻す。
といった流れです。
軸索という名前の神経細胞の細長い部分を、次々と活動電位が伝わっていき、次の神経細胞へと情報が伝わります。
私たちの体の情報伝達に非常に重要なイオンたちですが、では、カリウムイオンが体に増えすぎるとどうなるでしょうか。
これは高カリウム血症と言われ、不整脈などの原因となるのです。
カリウムの摂りすぎには注意した方がいいですね。
GW、気温差が激しく、今日は何を着ていけばいいか迷う日も多いですが、食べ物にも気を配り、体調には気を付けていきましょう。