8月5日から7日に福岡で開催された第74回日本産科婦人科学会の参加報告、3回シリーズの第2回です。
今回、不育症とネオセルフ抗体についての発表をインターナショナルセッションでポスター発表しましたが、同じ時間のセッションの会場では東京大学産婦人科の諸先生方とも居合わせました。
それぞれの先生方は指導をしている大学院生の英語の発表を満足そうに見守っていらっしゃいました。
私も若い頃「ご褒美の」国際学会での発表と観光をすることを目標に地味な実験をしているところもありまして、早くコロナ禍が収束して海外に若手の先生方がどんどん発表しに行けるようなときが来るといいなぁと思いました。
今回のネオセルフ抗体理論についてですが、これはβ2GPIという糖タンパク質が細胞の小胞体というところから細胞表面にHLADRと一緒に複合体を形成して飛び出てくるという概念です。
ちょうど同じ時間で小胞体ストレスの研究をされていた原田先生が指導している2人の大学院生の発表を見守ってらっしゃって、とても微笑ましかったです。
原田先生はPCOSのご研究をされていますが、土曜日のランチョンセミナー「子宮内膜症と妊孕能―病態の考察から治療戦略へ―」でも大変ためになるご講演をされていました。
座長は廣田泰先生でこの2人の先生は私が東京大学での留学前の勤務の頃の研修医の先生でしたが、時が経つのは早いなぁと思いました。
土曜日は東京大学産婦人科OB有志の会にも参加し、有志の先生方と一緒に夕食を囲みました。
限られた少人数での会合でしたが、久しぶりに同窓の先生方とゆっくりお話ができて、「医局は暖かいなあ。」と思いました。
福岡で開催された日本産科婦人科学会インターナショナルセッションで発表したポスターは院内に掲示してありますので、興味のある方はご覧ください。
また、機会があればセミナーの内容や有志の会についてもブログに書ければと思います。