こんにちは!事務スタッフです。
本格的に寒さが身に染みる季節となりました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
最近、院長は学会発表のためのデーター整理でかなり忙しく、ブログを書く時間が取れないみたいです。
クリニックでは、受精卵が子宮内にうまく定着しない着床障害に注力した治療を行っています。
着床がうまくいくためには、受精卵の遺伝子に異常がないことや、受精卵を子宮内膜が受け入れるために免疫反応や拒絶反応が起きないことが重要です。
この免疫反応にネオセルフ抗体が関係しているそうで、今回は院長から「臓器移植」というテーマをいただきましたので、それに沿ってブログを書いてみようと思います。
臓器移植は、病気や事故によって臓器(心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸など)の機能が低下し、移植でしか治らない人に、他の人の臓器を移植し、健康を回復する医療です。
この医療を受けた患者の方々は、個人差がありますが、移植後は免疫抑制剤などを服用し拒絶反応や感染症に注意すれば、多くの方は健康な人とほぼ変わらない生活を送ることができるようになります。
中には、手術後再びオリンピックに出場し銅メダルをとる人、プロサッカー選手として活躍している人もいるようです。
では、臓器移植を受けるには、どうしたらよいのでしょうか。
これは大きく2パターンに分けて考えられます。
1つは、亡くなられた方(脳死を含む)からの臓器移植を受ける場合です。
この際は、日本臓器移植ネットワーク(JOT)に登録する必要があります。
もう1つは、生体腎移植や生体肝移植などの生体移植をする場合です。
これは各病院で個別に行われているため、各医師との相談が必要であるといわれています。
続いて、移植の候補者がどのように決まるのかも見ていきましょう。
これには、厚生労働省で定められた移植希望登録者(レシピエント)選択基準が存在します。
臓器提供者(ドナー)の血液型やHLAなどの適合条件や優先順位など、各臓器ごとに定められている医学的条件によって、JOTに登録されている患者の中から最も適した方が選ばれるのです。
その際、移植コーディネーターの手腕が試されるのはいうまでもありません。
レシピエント選択基準に基づき、様々な医学的条件を勘案して臓器を選択しないと、その移植は失敗に終わってしまいます。
彼らを含めた複数の人々の協力と、いくつもの奇跡が重なって臓器移植は成功するのですね。
いかがでしたでしょうか。
皆さまにとっても私自身にとっても、あまり馴染みのないテーマではありましたが、世の中には臓器移植が必要な方がたくさんいらっしゃいます。
医学が進歩して、もっと数多くのこのような患者さんを救えたらいいですね。