看護部です。
本日は不妊症についてお話したいと思います。
不妊症とは生殖可能な男女が一定期間(約1年)避妊をせずに性交しているにもかかわらず、妊娠に至らない状態のことをいいます。
不妊の原因として女性側では子宮、排卵、卵管、免疫等に関係するものがあります。
男性側では造精機能や精路の通過障害、ED等の性機能障害(精神的なものも含め)などが考えられますが、原因不明のものもあります。
不妊は女性だけの問題ではなく約半数には男性側にも原因がありますので、これから検査や治療をお考えの方はお互いに協力することが妊娠への早道となります。
不妊治療は通院が長期にわたる場合があります。
1か所のクリニックに通院するだけでなくセカンドオピニオンと両者で治療を受けている方もいらっしゃいます。
治療を続けていくには時間的制約、精神的な負担、治療費もかかってきます。
それぞれ生活背景が異なるように、不妊の原因も個々で異なりますのでその方に合った治療が必要です。
他の方が上手くいったからといっても同じ治療をしても上手くいくとは限りません。
漫然と検査をせずにただ卵胞計測だけして、タイミングを取っていても上手くいかないことが多いです。
原因を改善するようにアプローチをかけていくのが大切なのです。
原因究明のための検査も患者さまにとっては負担に感じられたり、検査ばかりしていると思われるかもしれませんが、当院でおこなっている検査にはきちんとエビデンスがありますので何か疑問を持たれたときは遠慮なくご質問してください。
疑問を残したままですと、次の治療に進むのがストレスになりますよね。
妊娠は人生の中でも大きなイベントのひとつです。
私たちスタッフも患者さまにとって最善の結果を迎えられますように協力してまいります。
当院では男性の方の感染症や精液検査なども行っておりますので、遠慮なくお声掛けください。
6月より不妊初診の診療内容と料金を保険診療に沿うように改定されました。
患者様におかれましては受診しやすくなるのではないかと思います。
保険診療をご希望の方は、まず、保険治療を行い、保険適応が認められていない先進的な詳しい自費診療の検査を希望する段階でこれらの検査を追加されるのが良いでしょうか。
難治性不妊の方は結果を出すためには、自費の治療も必要です。
保険診療と自費診療の混合診療は禁止されていますので、自費の検査は自費の周期にまとめて検査されることをお勧めします。
港区在住の方は区より補助がありますので、港区のホームページもご覧下さい。