こんにちは看護部スタッフです。
朝はまだ幾分涼しくても昼のうだるような暑さに体調を崩したりしていませんか?
今日は当院でもよく処方されている「レトロゾール(フェマーラ)」についてお話したいと思います。
「レトロゾール(ファマーラ)」はもともと閉経後乳がんの治療薬として用いられていましたが、もうすでに10年以上前から不妊治療・高度生殖医療で排卵誘発剤の内服薬として用いられています。
排卵誘発剤で現在最も多く使われているのが「クロミッド」ですが、よりマイルドな刺激で知られているのが「レトロゾール(フェマーラ)」です。
「レトロゾール(フェマーラ)」は特に多嚢胞性卵巣(PCOS)の患者様の妊娠・出産率が高くなり、肥満の方にもより有効とされています。
また、「クロミッド」により頸管粘液の分泌低下・内膜が薄くなるという方にもお勧めできます。
内服方法
月経開始3日目頃から5日間内服。
1日1回1錠。
ですが効果が乏しい場合1日2錠に増やすことが出来ます。
副作用
ほとんどありませんが人によっては眠気や頭痛を訴えられる方がおります。
一般的には軽度です。ご心配なことがありましたらご相談ください。
注意点
内服は医師の指示のもと内服して頂き、自己判断で増量内服中止をしないようお願いします。
もし、飲み忘れてしまったら気づいた時点ですぐ内服して下さい。
1日空いてしまったらまとめて内服することはせず、当院にご相談ください。
内服後月経10-12日目で受診して頂き超音波で卵胞の大きさを確認し、タイミングや人工授精の日程をご指導させていただきます。
(この際にまだ卵胞が小さい場合は再度受診して頂く日程調整や注射にて卵胞を育てることをご提案させていただきます。)
内服・注射の投与方法や種類は患者様によって個人差はありますし、同じ患者さまでも1周期1周期卵胞の育ち方が違ってくることもあります。
医師よりその都度適した治療をご提案させていただきますが、不安なこと心配なことがあれば遠慮なくスタッフにもお申し出ください。
医師に代わって、わかる範囲でご説明させていただきます。